保育中の園児死亡 広島市が会見 検証委員会設置を発表

西区の保育園から行方のわからなくなった5歳の男の子が川の中で見つかり、死亡が確認されました。広島市は会見で陳謝しました。

広島市の担当者「市立保育園の保育中に園児が亡くなる事案が発生しました。遺族の皆さまに心からおわび申し上げます」

広島市は再発防止を検討するため、外部の専門家による検証委員会を設置する考えを明らかにしました。

男の子が通っていた広島市立の保育園では、18日も登園する園児と保護者の姿が見られました。

保護者「管理体制が今後どうなるか明らかにしてほしいと思いきょうはいったん休ませた」

保護者「子どもには先生の言うことをちゃんと聞くようにと伝えた」

警察や広島市によりますと、16日午前11時半ごろ男の子の姿がなくなったことに保育士が気づいたということです。

岡森吉弘記者「保育園に通っていた男の子は階段を20段ほどのぼった先の川岸でみつかったということです」

警察によりますと防犯カメラなどに男の子が一人で川の近くを歩く様子が映っていて、現場近くでは男の子の足跡も見つかりました。

約3時間後、男の子は近くの太田川放水路に横たわった状態で発見され病院に搬送されましたが溺死だったということです。

目撃者「人工呼吸している姿があったからまだ大丈夫なのかなと思ったんですけどね」

目撃者「一緒にいた先生はその場で泣いていた。名前を呼んで」

16日は通常保育で、0歳から5歳の園児34人を保育士8人で対応し、国の職員配置基準は満たしていたということです。

警察によりますと植え込みやそれを囲う網に隙間があることから、すり抜けて出て行った可能性が高いとみて詳しい状況を調べています。

広島市は樹木と樹木の間に少なくとも1カ所子どもが通れる可能性がある隙間を確認したとしていますが、詳しい原因は分かっていないとしています。

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