小田原「潮彩レモン」、キリン氷結とコラボ 新ご当地ドリンク誕生 5月15日まで限定販売

キリンビールの「氷結レモン」とコラボした潮彩レモン

 神奈川県西部特産の「湘南潮彩レモン」をアピールしようと、小田原市内の商店街13店舗が4月からキリンビールの「氷結レモン」にさらに“追いレモン”として潮彩レモンを加えた特製チューハイを販売している。小田原周辺では鳥獣被害対策から栽培拡大が進んでおり、関係者は「小田原でしか飲めないご当地ドリンクとして定着してほしい」と期待する。

 潮彩レモンは小田原を中心に県西部で栽培されるブランドで2021年に商標登録。相模湾を臨む丘陵地帯で潮風を十分に浴び、さわやかな酸味と豊かな香りが特徴という。イノシシなどの食害を防ぐため、ミカンから耕作の転換が進んでおり、20年度は市内で約11トンが生産された。

 同市が21年にキリンホールディングスと包括連携協定を締結したことから「氷結」とのコラボレーションが実現。レモン果汁を使った氷結にカットした潮彩レモンを入れ、果肉を搾ればさらに濃厚なレモンの風味を味わうことができる。市担当者は「最近はレモン果汁の濃い商品が人気。レモン果汁を重ねて入れることでよりフレッシュで飲みやすくなる」と解説する。

 特製チューハイは5月15日まで期間限定で小田原駅前東通り商店街(同市栄町)の13店舗で、計1万杯を販売する。

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