高田城址公園観桜会 入り込み数39万5000人 満開時の好天など要因

 上越市などは18日、同市高田城址公園で3月26日から4月17日まで開かれた「第97回高田城址公園観桜会」の開催結果を発表した。それによると、入り込み数は39万5000人で昨年の約2倍。要因は満開時に好天が続き、週末に航空自衛隊ブルーインパルスの展示飛行があり、昨年より19万5000人の増加となった。

入り込み数が昨年の2倍近くに増加。満開時の好天やブルーインパルス飛来が影響したとみられる(9日撮影)

 市観光交流推進課によると、近年の記録的な早い開花に合わせ、今年は初めて3月中の会期を設定。初日の3月26日は強風のため、急きょ途中で入場を中止。27日夜には3年ぶりの花火打ち上げを実施。寒さのために開花が遅れ、4月17日まで会期を延長した。

 開花は4月7日、満開は10日と、いずれも昨年より遅かった。9、10の両日は昨年の上越市制施行50周年を記念し、ブルーインパルスが飛来。10日を含めた満開の4日間は非常に混雑した。その後は雨天と寒さで花が散り、客足は伸びなかった。

 今回は新型コロナ対策として昨年同様、3密防止のためにさくらステージやパレードなど、各種イベントを中止。露店出店者も上越3市の居住者に限定したが、会場内での飲食は解禁。4人以内で、飲酒は茶屋のみとしたが、園内各所でシートを広げる花見客が見られた。また、お花見シャトルバスの運行を再開し、県外観光バスも目立った。

 同課は新型コロナ対策や会期の設定などについて「来年以降もどうするか、主催団体で協議していく予定」と話した。

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