参院比例繰り上げ当選の自民・中田宏氏「国政に力尽くす」

当選証書を受け取る中田宏氏(左)=18日午後、総務省

 中央選挙管理会は18日、参院石川選挙区補欠選挙に立候補した自民党の宮本周司氏の自動失職に伴い、繰り上げ当選が決まった中田宏氏(57)に当選証書を手渡した。約7年半ぶりの国政復帰となった中田氏は「やるべきことが山積みで緊張感のあるスタートとなった。自らの役割を十分認識して国政に力を尽くしたい」と抱負を述べた。

 参議院比例代表の選挙会が、宮本氏の自動失職に伴う欠員補充のため2019年参院選の同党比例名簿に基づき中田氏の繰り上げ当選を決め、15日の官報に告示された。任期は25年7月28日まで。

 当選証書を受け取った中田氏は、記者団の取材に応じ「横浜市長の経験者として、地方自治の在り方を巡る国会での議論の役に立ちたい」と話した。同党の神奈川県連、東京都連のいずれかに所属するのかどうか、党内の派閥入りなどについては「今の段階で決めていることはない。これから考えていく」と述べるにとどめた。自民党は18日、中田氏の会派入りを参院事務局に届け出た。

 中田氏は1993年の衆院選で当時の日本新党から出馬し旧神奈川1区で初当選。3期を務めた後、2002年の横浜市長選に出馬し、自公などの推薦を受けた前市長を破って当選した。2期目途中の09年8月に市長を辞職し、12年衆院選比例代表に日本維新の会から出馬し当選したが、14年衆院選で落選した。

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