島原市・眉山で小規模崩落 地域への影響や被害なし

土煙を上げ、小規模に崩落する眉山中腹の土砂崩れ現場=18日午前11時54分、島原市

 長崎県島原市の眉山で18日朝、中腹の1カ所に小規模な崩落があった。林野庁長崎森林管理署によると、山体崩壊などはなく、住民が暮らす麓の地域への影響はないという。県によると被害は確認されていない。
 同署などによると、崩落したのは眉山の山頂から約100メートル下の東側斜面。長さ約30メートル、幅約20メートルにわたり崩れた。岩山の表層の土砂が複数回崩れ、表面剥離が起こったとみられる。
 吉田幸一総括治山技術官は「数日前の雨で地盤の水分が飽和状態となり、崩落したと推測される。今後、多少の土砂流出はあるが、治山施設で十分受け止められるため住民への被害や危険性はない」と説明した。
 九州大地震火山観測研究センターなどが設置した地震計は午前9時12分、同35分、同48分の計3回、崩落に伴う震動を計測。このうち2度目の震動は約1分半続き、最も大きかったとみられる。周辺で地震は観測されていない。
 同署は今後学識者の現地調査を実施し、土石流センサーによる監視を続けるとしている。


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