信号機のない横断歩道での一時停止の徹底を図ろうと、栃木県警と県交通安全協会は18日、那須塩原市下永田3丁目の西那須野自動車学校で「止まってくれない栃木県からの脱却」を目指す第4弾のCM撮影を行った。
2018年の本県の一時停止率が0.9%で全国最下位だったため、県警などは19年から毎年1本CMを制作し、広報活動を展開している。21年の一時停止率は31%に上がり全国22位だったが、約7割の車はいまだに一時停止していない。
新CMは30秒間。前半は男女が登場する第1~3弾の総集編で、後半は横断歩道の前に立つ男性が「そろそろ止まってくれませんか」と訴える内容だ。撮影には男性役の俳優やとちぎテレビのスタッフの約10人が参加した。横断歩道の前に男性がいるのに車が通り過ぎる様子などを撮影した。
新CMは5月下旬から同テレビで放映するほか、県警ホームページや県内の街頭ビジョンなどで公開する。
県警交通企画課の湯澤宙輝(ゆざわひろき)課長補佐は「日本一止まってくれる県を目指し、横断歩道の歩行者優先を意識して交通安全に努めてほしい」と呼び掛けている。