震度6強の余波 仙台でタクシーがつかまりにくい状況続く 損保会社が被害調査で多数借り上げ

3月の最大震度6強を観測した地震の影響で、仙台市内ではある問題が起きています。損害保険会社が被害調査のために多くのタクシーを借り上げていることから、タクシーがつかまりにくくなっています。

19日午前9時ごろのJR仙台駅のタクシープールです。多い日にはこの場所いっぱいに100台ほどのタクシーが待機していますが、この時間は10台程度のタクシーがいるのみ。タクシーはどこにいったのでしょうか。

新田智紀記者「宮城野区の楽天生命パーク宮城の隣の駐車場に約200台ほどのタクシーが並んでいます。3月16日の地震の調査に向かう保険会社の社員が利用するということです」

宮城県タクシー協会によりますと、4月初旬から損害保険会社の借り上げの依頼が多く入り、街のタクシーが減り始めているということです。

県タクシー協会仙台地区総支部尾形末男常務理事「過去の地震の時にないくらいの依頼が来ているということで、通常走っているタクシーが少なくなって影響を受けている」

県庁前でもタクシーがつかまりにくい状態が続いていました。

「荷物があるとやっぱりタクシーにお世話になりたいのですぐ乗りたいです」「東京から参りました。出張です。今もしばらく道で待っていて全然つかまらなくて、本当にタクシーがすぐつかまらないと困りますね」

協会では、タクシーが必要な時には早めに予約するなどの対策を呼びかけています。

県タクシー協会仙台地区総支部尾形末男常務理事「余裕を持って予約の調整をしていただく。複数の会社に手配していただければ、どこかの会社が対応できる状況になっている」

この状況は徐々に解消していくものの、6月ごろまで続く見通しということです。

© 株式会社東日本放送