
コロナ禍、あるものが不足し、大学生が苦しんでいます。
現在、就職活動に取り組んでいる大学4年生。
今、「ガクチカが無くて困っている」と言います。一体、どういうことなのでしょうか。
島根大学4年の、ある就活生。
連日企業説明会に参加するなど就職活動真っ只中です。
しかし今、ある悩みが…
島根大学4年の男子学生
「2年3年がコロナで学校に十分に行けてなかったり、サークルの活動ができなかったりしたので、自己PRや頑張ったことが書きにくいです。」
「学生時代に力を入れて頑張ったこと」、略して「ガクチカ」。
最近の就活用語です。
「ガクチカ」は企業のエントリーシートや面接で必ずと言って良いほどよく聞かれる質問ですが…
島根大学4年の男子学生
「アルバイトくらいしか頑張れていないのかなって思います。あんまり書けなかったです。」
コロナ禍の今、多くの学生が「ガクチカ」不足に悩んでいると言います。
同じく、島根大学4年の女性学生も、ガクチカ不足に悩んでいます。
運動部のマネージャーをしていましたが、1年生の終わりにコロナ禍に突入。
大会が行われないまま引退となり、部活での経験を根拠に、企業にアピールをしようと思っていたため、「ガクチカ」に苦戦しています。
島根大学4年の女子学生
「留学もできていないし、大会も無くなってしまったので、書くことが少ないなって思います。2、3年生の大会がほとんど全て無くなってしまって、大会に出ていないところが、結果として何も残っていないことに繋がってしまっているのかと思います」
就活支援を行う大学教育センターにも、ガクチカ不足に悩む学生から、「書く内容がない」と、多くの相談が寄せられていると言います。
どのようなアドバイスを送っているのでしょうか。
島根大学 大学教育センター 田中 久美子 講師
「就活の3大質問と言われるものがあるんですけど、それがガクチカと自己PRと志望動機。学生たちにはこの3つは必ず、どこを受けても聞かれるから準備しなさいと伝えています。
例えばステイホームの過ごし方で自分なりに工夫したことや、自分なりに取り組んだことを書いていくようにアドバイスしています。」
新型コロナに翻弄される大学生。
就職活動でも自己アピールに悩む日々が続きます。