平壌の豪華住宅、住民はどんな人? メディアが伝えた職種と肩書

金日成主席が1970年代まで暮らした邸宅があった由緒深い場所に普通江川岸段々式住宅区が建設され、13日竣工した。見るからにとても豪華なこの住宅には誰が住むことになるのだろう。

普通江川岸段々式住宅区(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

朝鮮中央放送委員会のアナウンサーとして50余年間活躍しているリ・チュンヒさん、数々の政論を執筆している労働新聞社論説委員のトン・テグァンさんなど国内外でよく知られている功労者たちが入居したことが報道された。竣工式の日、金正恩総書記はその新居を訪れて温かく祝福した。

リ・チュンヒさんの新居をお綴れた金正恩総書記(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

この他にも金正淑平壌紡織工場の功勲紡織工、リョンモットロリーバス事業所の功勲運転士、国家科学院生物工学分院の室長、平壌火力発電所の作業班長をはじめ市内の功労者たちが入居した。

これに先立ち11日、平壌市東部に「労働党時代の社会主義文明通り」とされる壮大で華麗な松花通りが竣工。1万世帯の大規模住宅群には、この近隣に位置する金正淑平壌紡織工場、平壌基礎食品工場、紋繍プールの労働者や平壌都市経営技術大学、平壌建築大学の教員・研究士、負傷して退役した「栄誉軍人」などが入ったという。

松花通りが竣工した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

平壌ではいま、25年までに5万世帯の住宅を建設する計画が進んでいる。

これら豪華な住居は日本のメディアが騒いでいるような「特権階級」のためのものではない。普通の人々だ。

勤勉に働きながら党と国家を支えている人民に最上の文明を真っ先に享受させようとするのが朝鮮の一貫した政策なのである。

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