囚人出演の演劇 人気を呼んで大劇場での公演に 実話がベース 「アプローズ、アプローズ!」公開決定

スウェーデンの俳優ヤン・ジョンソンが体験した実話をベースとした映画「アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台」が、7月29日より劇場公開されることが決まった。

「アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台」は、囚人に演技を教えることになった俳優エチエンヌと囚人たちを描いた作品。サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を演目とし、訳もクセもある囚人たちと向き合うこととなったエチエンヌ。エチエンヌの情熱は、次第に囚人たちや刑務所の管理者たちの心を動かし、難関だった刑務所の外での公演にこぎつける。彼らの芝居は観客やメディアから予想外の高評価を受け、再演に次ぐ再演。ついには大劇場のパリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く。

バイプレイヤーとしても活躍し、フィリップ・リオレ監督との共同脚本作品「マドモワゼル」「灯台守の恋」などでも知られるエマニュエル・クールコルの監督第二作。ティエリー・カルポニエとの共同脚本となる本作は、1985年にスウェーデンの俳優ヤン・ジョンソンが体験した実話をベースにしている。また、実在する刑務所で撮影された。

主演を務めるのは、コメディアン出身でフランスの国民的人気俳優のカド・メラッド。囚人役の俳優たちは、コメディフランセーズ在籍の俳優など、フランスではまだ知名度の高くない俳優を積極的に起用した。移民や難民、家族、人種、持病、トラウマなど、さまざまなバックボーンを持つ、多様性に満ちた顔ぶれとなっている。

【作品情報】
アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台
2022年7月29日(金)より ヒューマントラストシネマ有楽町/新宿ピカデリー 他にて全国公開
配給:リアリーライクフィルムズ
©️2020 – AGAT Films & Cie – Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms

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