瀬底島をぐるり「一周線」 町道が開通 総延長5.4キロ

 【本部】本部町の瀬底島を一周する町道瀬底島一周線が12日、開通した。同日、開通式が行われ、テープカットを実施し、開通を祝った。区民、町議会議員、行政区長、関係者ら100人余が参加し、開通を喜んだ。

 開通式は瀬底繋心会による「かぎやで風」で始まった。事業概要の説明も行われて平良武康本部町長があいさつし、議会議長、瀬底行政区長、瀬底区こども会代表らが祝辞を述べた。

 整備事業は2017年度から21年度に実施した。総事業費は約13億7千万円で、このうち補助金が約10億9千万円で北部振興事業を活用した。一周線の総延長は約5.4キロ。このうち今回は町道として約3.2キロを整備し、幅員7.75メートル、2車線での通行が始まった。町によると、工事は全12工区を町建設業者会が請け負った。

 平良町長は「瀬底島一周線の開通は、瀬底島住民の長年にわたる悲願でとてもうれしい。瀬底島は豊かな観光資源にあふれ県内有数の島だ。近年は大型ホテルが開業するなど島の発展がこれまで以上に期待される。内閣府沖縄振興局、県、北部市町村圏事務組合などに感謝申し上げる」とあいさつした。

 最後はバリケードなどを撤去開通し一般の通行ができるように開通した。

(上間宏通信員)

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