BMW Brillianceが瀋陽で大東工場拡張施設をオープン

3次元光学スキャンによる車体指標の検出

AsiaNet 95531(0863)

【瀋陽(中国)2022年4月19日新華社=共同通信JBN】瀋陽市人民政府新聞弁公室(Information Office of Shenyang People's Government)によると、BMW Brilliance Automotive Co., Ltd.(BBA)は、遼寧省瀋陽にある大東工場の拡張施設を正式にオープンした。大東工場の新拡張施設は、敷地面積が91万平方メートルで、サッカー場約125面に等しい。BMW Brilliance社長兼最高経営責任者(CEO)のFranz Decker博士は、同社が瀋陽に最先端のインテリジェント生産拠点を構築したと語った。増強された大東工場は自動車業界の産業高度化を主導していく。

大東工場はBMW Groupによる中国現地生産の発祥の地で、BMW X5、BMW X3、BMW 5など中国市場向けに主要3車種の自動車システムを生産している。世界市場へ100%電気自動車(EV)のBMW iX3を生産するユニークな工場でもある。

増強された大東工場は「リーン、グリーン、デジタル」という企業理念を体現している。工場はプレス工程や車体工程、塗装工程の拡張部分のほか、2本の生産ラインを納めた物流・組み立て棟にまたがる。車体工程はKUKA社製の最大級Titanロボットを備え、可搬重量1.3トンの物をつかんで動かし、作動再現精度は0.1ミリメートルで車体の安定性を確かなものにする。

一方で、大東工場には、BMW Groupの世界生産設備では初めて専用鉄道路線が新たに9本接続された。現在、瀋陽生産拠点のほぼ80%の車は全面的もしくは部分的に鉄道で輸送され、従来の輸送による二酸化炭素排出を大幅に削減している。さらにアルミニウム廃棄物とスクラップはスタンピング・ワークショップでリサイクルされ、塗装ワークショップでは100%循環再生された水が使われている。エネルギー効率は今後一層改善される。大東工場は太陽光発電システムも強化され、今年は17万9000平方メートルの太陽光パネルが21メガワット時以上の再生可能エネルギーを発電する見通しだ。

合弁事業のBBAは2010年以来、瀋陽に約830億人民元を投資し、研究開発(R&D)と購買、パワートレイン、車両を1カ所に統合した生産システムを構築し、BMW Groupの生産網で瀋陽を世界最大の生産拠点にした。2022年夏には瀋陽に3番目の自動車工場がオープンし、中国市場のみを対象にした完全電動中型スポーツセダン、全面新型BMW i3の本拠地になる。それまでに、瀋陽は間もなく4生産施設、3自動車工場、高出力電池と内燃エンジンを製造する1つのパワートレイン工場が出そろうことになる。

BMWの生産担当取締役のMilan Nedeljkovic博士は、大東工場の製品強化プロジェクトの完了に祝意を示し「中国はBMW Groupにとって非常に重要だ。昨年はBMWの世界生産のほぼ3分の1は瀋陽で造られた」と述べた。

ソース:Information Office of Shenyang People's Government

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