モノの動きを可視化し、現場のトレーサビリティ確保とDX化 工具や計測器等の利用実態を“ Tool Lifecycle Managementへ ”

工具の持出・返却管理システム「工具ONE」を通じて企業のDX化を支援(4月7日東京ビッグサイト「Japan IT Week春」で本紙撮影)

業務系ソフトウェア開発・販売のセールスワン(東京都港区、山本圭一社長)は、工具の持出・返却管理システム「工具ONE」を通じて企業のDX化を支援。社有資産の使用や保管、点検、棚卸しなどにかかる作業を自動化することで業務改善をあと押しするとともに、ヒト・モノの動きを可視化、データベース化して経営改善に役立てる。

工具ONEはさまざまな工具・道具、計測器、資機材に貼り付けたICタグ(RFタグ)の情報をハンディリーダーで読み取り、専用のソフトウェアで一元管理するシステム。何がどこにどれだけどいう状態であるかを、関係者がパソコンやタブレットで即時共有できる。

モノの紛失・捜索にかかるロスをなくすとともに、持出・返却時の台帳記入やチェックの手間、管理フローにともなう人為的ミスを大幅に減らすことが可能。「必要な工具や資機材が見つからない」「探す作業が常態化している」「台帳管理が形骸化している」といった製造業やインフラ企業の課題に応えた。

ただ、タグを貼り付けられるモノはすべて管理できるため、適用業種・範囲は広い。例えば防災備蓄品に一つ一つ貼り付けておけば、箱を開けなくても無線通信でデータを識別。どのような種類の物品がどのような状態でどれだけあるかを瞬時に読み取り、棚卸作業を効率化できる。備蓄品が持ち出された際はリアルタイムで検知できるため、補充もスムーズだ。

また、モバイル側から物品の予約・管理ができるため、従業員同士の貸し借りといった利用実態も可視化される。ヒト・モノの動きが透明化し、トレーサビリティー可能なデータとして蓄積。業務改善につなげることはもとより、社有資産に対する適正な予算配分や有効活用など、経営改善に役立てることも可能だ。

工具ONEは連携APIの活用で、既存のIoT機器や非接触スキャンシステムとの連携が可能。稼働中の各種センサーとつなげることで、大きな設備投資なく導入できる。

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リスク対策.com 編集部

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