【新型コロナ】学生の感染止まらぬ防衛大学校 入校式も開催めど立たず すでに2割超が感染

 新型コロナウイルス感染症を巡り、防衛大学校(横須賀市)は20日、学生38人が新たに感染したと発表した。今月1日以降に発表した累計の感染学生数は400人で、約1900人の学生の2割以上に当たり、感染拡大に歯止めがかからない状況だ。13日に予定していた新入生の入校式も延期しており、開催のめどは立っていないという。

 同大学校によると、3月末に春休みが終わり、新1年生を迎えた4月4日に全学生を対象に検査を実施し、校内に感染が広がっていることが発覚。6日に29人、8日には1日の発表数としては過去最多の99人が陽性と判明した。11、13、15、18日は各日とも40~60人の感染者数で、下げ止まらない状況が続いている。

 学生は8~10人が1部屋で寮生活をしており、感染者は寮とは別の建物に隔離して療養しているという。

 同大学校は「関係機関と協力して、感染拡大防止に向けた方策を適切に講じていく」と話している。

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