50年までに2.4度上昇、搾乳減など影響 気候変動リスク 平均気温予想 那須塩原市

気候変動リスク分析事業の主な結果

 那須塩原市は20日、温暖化対策を講じなかった場合に2050年までに市内の年平均気温が2.4度上昇し、現在の県南部と同水準になる見通しであることを明らかにした。環境問題対応で協定を結ぶ民間気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)と連携し、市内の気候変動リスクを初めて分析した。基幹産業である酪農で搾乳量の減少などの影響が見込まれ、道路の冠水リスクも増えるという。

 同日の定例記者会見で明らかにした。渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長は「衝撃的な結果。戦略的な対策を積極的に進めていく」との考えを示した。

 ウェザーニューズは過去の気象データなどを活用し、独自の技術で30~2100年までの市内の気候変動リスクを分析した。

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