【MLB】大谷翔平、12K零封快投も「人生イチではない」 佐々木朗は「励みに」 一問一答

6回12奪三振無失点の好投で今季初勝利を挙げたエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

6回途中まで完全投球、12奪三振無失点で今季初勝利「今後投げていく上でも大きい」

■エンゼルス 6ー0 アストロズ(日本時間21日・ヒューストン)

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エンゼルスの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、自己最多タイ12奪三振の力投で今季初勝利を挙げた。敵地・アストロズ戦に「1番・投手兼DH」で出場し、6回1安打無失点と好投。6回1死で初安打を許してパーフェクトはならなかったが、圧巻の投球を見せた。バットでも初回の第2打席で左越え2点二塁打を含む2安打2打点をマーク。チームは2連勝で地区首位をキープした。

――今日の投球を振り返って。
「前回悪かったので。そういう意味でも自分の中でも今後投げていく上でも大きいなと思います」

――前回登板を踏まえて特別なモチベーションはあったか。
「特別はないですけど、でも同地区なのでレンジャーズもそうですけど、1人1人、1回1回を抑えたいと思っていきました」

――完全試合は頭にあったか。
「頭にはありましたけど、球数多かったので。なかなか9回までとはいかなかったかなと思います」

――スライダーを多く投げたのは作戦だったか。試合中に良かったからか。
「どっちもありますね。ある程度、試合前のプランもありますし、試合をやっていく中でも打者の反応を見ながらというのもあります」

初回に2打席「特に何も考えないようにしています」

――マウンドに上がる前に打席に2回入った。疲れはなかったか。
「あまり考えないようにしています。何回打席が回ってきても、例え塁からマウンドに行ったとしても。打たれたとしても、そのせいにはしないですし、特に何も考えないようにしています」

――今日の試合は人生イチの投球か。
「人生イチではないですね。メジャーでは? かもしれないですね」

――ボールをどう評価するか。
「ボール自体も良かったですし、初回に6点入ってから、なかなか抑えるのが当たり前の雰囲気の中でリズムを作っていくのは難しいんですけど。それをしっかりできた、トータルして。1球1球よりかは評価できる。自分の中では評価できるかなと思います」

――アストロズ・ベイカー監督はリラックスしている時が危険な投手だと話していた。リラックスしていたか。
「今日はリラックスはしてなかったですかね。結構、集中してましたし、長い回を投げるというよりかは明日もオフなので、しっかり1イニング1イニング中継ぎにつなぐつもりでいきました」

――完全試合が続く中でバント安打を狙ってきた。気にするか。
「全くならないですかね。僕もバントをしましたし。それはシフトを敷いているので、こちらもバントをしていいですよ、というか、ケアしないといけないところでシフトを敷いているので。それは全く何点差だろうが勝つための手段を相手が使ってくるということじゃないかなと思います」

6回1死から元同僚カストロに初安打を献上「その後の四球の方が良くない」

――変化球良かった理由は。
「特にどういうプランでというのは決めてましたけど、それは徐々に変わっていくものなので。あくまでゲームの中で自分が感じたように、相手が何が一番打てないかを考えて投げました」

――6回カストロに安打を打たれた時の心境は。
「特にないですかね。四球よりかはいい当たりかは分からないけど、打たれる方がチームの流れ的に悪くないかな、と。その後の四球の方が少し良くはないかなと思います」

――6回の四球は疲れてきているところがあったか。
「疲れてるというのはなかったですかね。相手のケアもしっかりしてましたし、打順重ねるごとに工夫した打席がもちろん多かったので。その結果かなと思います」

――今季3度目のマルチ安打。打撃の状態は。
「昨日もそうですし、あまり良くない内容がある中でズルズル行かないところは多少いいかなと思うので。昨日悪くても今日しっかり切り替えて、いい打席を積み重ねていくことが長いシーズンでは大事かなと思います」

佐々木朗希は「素晴らしい投手。アメリカのニュースで流れたりする」

――投打同時出場ではベストゲームか。
「いい方だと思いますけど、どれが1番かはちょっと決められないかなと思います」

――ロッテの佐々木朗希投手が2試合連続で完全試合をやりかけた。
「映像はちょっと見ましたね。ニュースかな。あまり記事とかは見てないので、日本の野球は詳しくは今のところ分かっていないですけど」

――率直にどう思ったか。
「もちろん素晴らしいなと思いますし。実際には見てないのであれですけど、2試合連続で何イニングもゼロで抑えることだけでも難しいですけど、ヒット打たれないというのはそれだけ素晴らしいボールを投げているということなので、これからも頑張ってほしいですし、僕自身も頑張りたいなと思います」

――同じ岩手県出身で刺激を受けた部分は。
「そうですね。見てないので、あれですけど。素晴らしい投手ですし。みんな知っていたりするので、アメリカのニュースで流れたりしますしね。もっともっと頑張ってもらいたいなというか、自分も励みにしたいなと思います」

鈴木誠也の週間MVPは知らなかった?「ちょろっと聞いただけ」

――12三振を奪った。打者を1人1人切っていく思いだったか。
「アグレッシブによりゾーンの中でいいコマンドの中で攻められた結果かなと思いますし、最後の回は四球が良くなかったと思うので。ああやって球数がかさんでくると難しいかなと思います」

――クイックで投げる場面があった。リリースが安定していた。
「クイックは相手の打者のタイミング的なものがあるので、そういう効果もありますし、ああやってランナーが出ていない状況が続いて、いきなりクイックで投げるとおかしくなってくるので。自分の中でもある程度、試合の中でクイックで投げることでランナーが出た時に同じテンポで投げるのも大事かなと」

――前回は良くなかった。修正点は。
「修正は毎試合しますね。良くても悪くても。特に負けた試合は随所に何が悪かったかが出ると思うので。何もしないよりかは悪かったところを5日なり6日なり使って、より良くなるために練習するのが大事かと思います」

――スライダーの手応えは。
「スライダーもそうですし、カーブ、スプリット、真っ直ぐもそうですけど、効果的に使えたかなと思うので。単体で考えるのではなくて、自分の打席でもそうですけど、バランスとか全体の球種のカウントによってのパーセンテージとか。特に強いチームであればケアをしてくると思うので。より頭で考えながら。なおかつ、いいボールがいったら、それはそれでいい結果につながるので。そういう細かいところが大事かなと思います」

――カブス・鈴木誠也も活躍している。
「そうですね。週間MVPかな。分からないけど。選ばれた……。なんか分からないですけど、すみません。ちょろっと聞いただけなので、あんまりちょっと。リーグも違いますしね、分からないですけど。でもシーズン中もやると思うので。いいスタートを切れたのは本人的にも気が楽なのかなと思いますし、かたやこっちはあまりいいスタートではないので。ここから最終的にいいように終われば。いいシーズンだったと思えるので。最後にお互いいいシーズンだったなと思えるように頑張りたいなと思います」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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