WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアが開幕した。イベントの初日となった4月21日は競技前の最終チェックの場となるシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がベストタイムを記録した。
2月下旬に行われた第2戦スウェーデンから約2カ月のブレイクを挟み、今週末に開催される『クロアチア・ラリー』は、2022年シーズン最初のフル・ターマック(舗装路)ラリーだ。
そんな第3戦クロアチアのシェイクダウンは、サービスパークが置かれる首都ザグレブ近郊に設定された全長3.65kmのショートステージで実施され、第2戦で勝利を飾り選手権リーダーとして今戦に臨むロバンペラが最速タイムをマーク。これは昨年のクロアチアで、スタートからわずか数kmの地点でクラッシュしリタイアとなった21歳のフィンランド人ドライバーにとって、幸先の良い出だしとなった。
3回目の走行で1分52秒5というタイムを記録してみせたロバンペラは、「最初のパスの時点でフィーリングはとても良かった」とシェイクダウンを振り返った。
「モンテカルロに行くときよりも、この路面には自信がある。僕たちはいくつかのテストを行った。主に雨が降ってきたときのために、サスペンションのセットアップを確認したんだ」
ロバンペラとわずか0.1秒の僅差で2番手になったのは、ドライバーズランキングでも2番手につけているヒョンデ(旧ヒュンダイ)のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)だ。1走目で全体ベストタイムを記録したオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が、トップから0.7秒遅れの3番手に続いている。
4番手はエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)でタイムは1分53秒8。これと同タイムを記録したMスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)が5番手となった。
6番手、7番手はともに1分54秒8をマークしたガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)とエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)。8番手以降はオリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1)、Mスポーツに移籍したピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)、その後ろに勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)、アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)と続いている。シュコダ・ファビア・ラリー2エボでWRC2クラスに参戦している福永修は総合41番手でシェイクダウンを終えている。
■2022年WRC第3戦クロアチア シェイクダウン結果
Pos. No. Driver Machine Gap
1 69 K.ロバンペラ トヨタGRヤリス・ラリー1 1’52.5
2 11 T.ヌービル ヒョンデi20 Nラリー1 +0.1
3 8 O.タナク ヒョンデi20 Nラリー1 +0.8
4 4 E.ラッピ トヨタGRヤリス・ラリー1 +1.3
5 42 C.ブリーン フォード・プーマ・ラリー1 +1.3
6 44 G.グリーンスミス フォード・プーマ・ラリー1 +2.3
7 33 E.エバンス トヨタGRヤリス・ラリー1 +2.3
8 2 O.ソルベルグ ヒョンデi20 Nラリー1 +2.3
9 7 P-L.ルーベ フォード・プーマ・ラリー1 +2.4
10 18 勝田貴元 トヨタGRヤリス・ラリー1 +2.5
11 16 A.フルモー フォード・プーマ・ラリー1 +3.4
41 49 福永修(WRC2) シュコダ・ファビア・ラリー2エボ +22.6
※リザルトは編集部集計