「逃げ込める」街へ 都心の巨大地下倉庫

東京都心、25メートルプールほどの広さの地下倉庫にうずたかく積み上げられた段ボール。東京都港区の六本木ヒルズにある倉庫では、10万食の食料をはじめ、飲料水や医薬品、乳児用のおむつなど、避難者5千人を3日間受け入れられる物資を備蓄している。新型コロナウイルス拡大後には消毒液や防護服も導入した。運営する森ビルでは「逃げ込める街へ」をコンセプトに、防災拠点として災害に強い都市を実現しようと取り組みを続けている。東日本大震災では500万人以上にのぼった帰宅困難者。東京都では今後、10年ぶりに首都直下地震の被害想定を見直すとしている。

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