神奈川県警察官友の会元幹部 横浜地裁で初公判、暴行罪の起訴内容を否認 「身に覚えありません」

横浜地裁

 居酒屋店内で従業員の胸を触ったとして、暴行の罪に問われた神奈川県藤沢市の電気工事士で、県警察官友の会の元副会長の被告の男(82)の初公判が22日、横浜地裁(小泉満理子裁判官)で開かれた。被告は「身に覚えがありません」と起訴内容を否認し、弁護人は無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、被告は同店店長らから「会長」と呼ばれていた常連客で、19年ごろからは店長の承諾を得て喫煙のために厨房(ちゅうぼう)に出入りしていたと指摘。犯行当時、被告は焼酎などを注文し、喫煙のために厨房に入り、対面した従業員に話しかけ、左胸を触った、とした。

 起訴状によると、被告は昨年10月10日、市内の居酒屋店内で、従業員の左乳房を着衣の上から手で触る暴行を加えた、としている。

 被告は1月27日に強制わいせつの疑いで県警に逮捕されていた。県警察官友の会(横浜市中区)によると、被告は2006年に副会長に就任したが、現在は同会から退会したという。

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