元「リトル世界一」清宮幸太郎の“後輩” 米国の高校でプレーする理由とは

2017年のリトルリーグ・ワールドシリーズに出場した藤原隆聖【写真:Getty Images】

北砂リトルの一員として世界一になった藤原隆聖

東京出身の日本人高校生が、米国の高校球界に身を投じ注目されている。カリフォルニア州のジェイセラ高でプレーする17歳の藤原隆聖は、左翼のレギュラーとしてプレーし、米国の大学で野球を続けることが決まっている。ロサンゼルス・タイムズが伝えている。

この記事は「オレンジカウンティに興奮をもたらしている日本人野球選手は、大谷翔平だけでない」というセンセーショナルな書き出しで、東京の北砂リトルの一員として2017年に世界一となった藤原を紹介している。北砂リトルは日本ハムの清宮幸太郎内野手の出身チームでもある。

藤原のプレーは「守備やバント、打撃など野球の基本が非常に優れている」と評されている。現在ホストファミリーと暮らしながら、チームのレギュラーとして活躍中だ。

ジェイセラ高はトーナメント大会の「ボラス・クラシック」に参戦、12-5でサンディエゴのセントオーガスティン高を破った準々決勝で、藤原は初回にヒットエンドランを決め4得点の口火を切った。さらに二塁打も記録したという。

日本でのリトル時代は「実は野球が好きではなかった」

藤原は2歳から6歳までアリゾナ州に住んでいたことがあるという。今回の米国滞在では英語が上達し「2日前に肌を焼きすぎちゃって」。ビーチに行くなどの楽しみも満喫しているようだ。

元々は内野手だが、レギュラー獲得のため左翼にコンバートされた。日本時代を振り返り「(日本でなら)厳しいコーチの元、1日12時間ぐらい練習していただろう」と話している。さらに「リトルリーグの時は、リトルリーグ・ワールドシリーズに行くという夢があったけど、実は野球が好きではなかった」と驚きの告白も。アメリカの環境が合っているようで「困難な状況を乗り越えた今、野球をプレーすることが純粋に楽しい」と続けている。

この先も、カリフォルニア工科州立大学で野球をプレーすることが決まり、米国球界でプレーを続ける。メジャーリーグでは、アメリカの高校からドラフト指名を受け、今春初昇格を果たした加藤豪将内野手(ブルージェイズ)が活躍中。藤原は今後、どのような道を歩くのだろうか。(Full-Count編集部)

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