札幌が舞台の人気小説「弁当屋さんのおもてなし」が実写ドラマ化! 原作者・喜多みどり「ものすごく興奮」

2023年に開局55周年を迎えるHTB北海道テレビは、節目を記念した特別企画として、北海道・札幌が舞台となっている喜多みどり氏の人気グルメ小説「弁当屋さんのおもてなし」(KADOKAWA)を実写ドラマ化する。HTBの連続ドラマ制作は開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」以来。放送は23年3月の予定で、キャストなどは随時発表される。

「弁当屋さんのおもてなし」は、4月21日に最新の第10巻が発行され、累計25万部(文庫・コミックスの紙・電子含む)を誇る人気シリーズ。舞台は札幌・豊水すすきの駅近くの路地裏にひっそりとたたずむ弁当店「くま弁」。傷心のまま東京から札幌へ転勤した会社員・千春が、内なる願いをかなえる“魔法のお弁当”の作り手・ユウと出会い、ユウの弁当で凍った心も体も解けていくところから物語は始まる。いろいろな思いや問題を抱えた客たち、「くま弁」を取り巻く個性豊かな人々が、食べることを通して癒やされていくハートウォーミングストーリーだ。

今回のドラマ化について、原作者の喜多氏は「『弁当屋さんのおもてなし』は、私なりに北海道への恋しさをつづった作品。北海道のテレビ局・HTBにドラマ化していただけるのは素晴らしい巡り合わせで、原作者としてものすごく興奮していますし、(主人公)千春たちがドラマの中でどのように動き、しゃべるのか、どんなお弁当が出てくるのかとても楽しみ。私が北海道の空気や大地から受け取ったものを、視聴者の皆さまにも感じていただければうれしいです」とのメッセージを寄せた。

また、同局の橋本秀利エグゼクティブプロデューサーは「原作はタイトル通り、生活に欠かせない“食”、お弁当を中心に、相手を思いやる心をテーマに据えた作品。地元のテレビ局だからこそ、北海道ならではの空気感や食材をふんだんに盛り込んだドラマを制作したい。心がとても癒やされ、おなかも満たされる作品を北海道から発信したく、ドラマ制作に挑みます」と意気込みを語った。

なお、原作のコミック版「弁当屋さんのおもてなし」(漫画・十峯なるせ)も第1巻が発売中。ComicWalker(https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CB01201334010000_68/)では、1話と7話①~9話②が無料配信中。さらに、ドラマ化を記念した増量再配信として、4月22日午前11:00~5月6日午前10:59までの2週間、コミック版の2話~4話②までを無料配信している(話数はコミック版のもので、原作本とは異なる)。

ドラマ化にあたり、十峯氏は自身のTwitter(https://twitter.com/naru_tomi)などでオリジナルイラストを展開。また、物語に登場する千春とユウをイメージしたHTBのマスコットキャラクター・onちゃんとokちゃんのオリジナルイラストも特設サイト(https://www.htb.co.jp/bento_omotenashi/)で公開されている。

19年に放送したHTBの連続ドラマ「チャンネルはそのまま!」は、日本民間放送連盟賞テレビ部門グランプリを受賞するなど大きな話題となった。おいしいご飯と癒やしをテーマに、地元放送局としての強みを生かして新たに誕生するHTBの意欲作に、注目が集まりそうだ。

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