「名嘉ボクネン展」開幕 ハウステンボスの風景、木版画に 6月27日まで

開幕を前に内覧会が開かれた名嘉ボクネン展。HTBを象徴するバラと風車を色彩豊かに表現した木版画を鑑賞する来場者=佐世保市、ハウステンボス美術館

 沖縄を代表する版画家・名嘉睦稔(ぼくねん)氏の企画展「名嘉ボクネン展-美(ちゅ)ら花、美(ちゅ)ら光-」が23日から長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)内にあるハウステンボス美術館で開幕する。HTBの建物やバラを描いた木版画4点は初公開。6月27日まで。
 HTB主催、長崎新聞社共催。沖縄本土復帰から50年、HTB開業30年を記念して開催する。HTBにちなみ「花」を描いた作品を中心に、過去最多となる89点を展示している。
 初公開作品「ハウステンボスのバラ」は縦52センチ横48センチ。HTBを象徴するバラと風車を色鮮やかに表現した。横11メートルの大作で、魚やサンゴなど沖縄の海を描いた「大礁円環(だいしょうえんかん)」などの版画や、沖縄の少女を繊細なタッチで描いた「おきなわのお嬢さん」シリーズ23点は沖縄県外では初めての展示。
 22日は同美術館で名嘉氏のトークショーがあり、作品の制作秘話などを紹介。来場者に「絵を自由に感じて」と呼びかけた。
 開館時間は午前9時~午後6時。企画展自体は無料だが、HTBへの入場料が必要。


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