「おいしく味わって」 世知原茶の初摘み 香り高い茶葉になるのが特徴

芽ぞろい良く育った世知原茶=佐世保市世知原町

 長崎県佐世保市世知原町で20日、「世知原茶」の初摘みがあった。関係者によると、今年は霜が少なかったので、芽ぞろい良く育っているという。摘み取りは5月上旬頃まで続く。
 市によると、世知原茶は、寒暖差が大きく冷涼な霧深い場所で栽培されるため、香り高い茶葉になるのが特徴。町内では32戸が70ヘクタールで栽培。昨年度は生葉約100トンを収穫し、荒茶約20トンを生産した。
 この日は、同町の田代興一郎さん(71)が、所有する約10アールの茶畑で収穫作業。早生(わせ)品種「するがわせ」を専用の機械で摘み取った。田代さんは「出来のいいお茶ができたので、おいしく味わっていただければ」と話した。


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