SS1でクラッシュのラッピ「自分の愚かなミスが腹立たしい」WRC第3戦クロアチア デイ1後コメント

 4月22日、WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアの競技がスタート。ラリー初日のデイ1はSS1~SS8が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、6本のステージでベストタイムを記録する快走で総合トップに立っている。そんなデイ1の戦いを終えたトヨタ、ヒョンデ(旧ヒュンダイ)、Mスポーツ・フォードのドライバーによる初日のコメントを紹介する。

■Mスポーツ・フォードWRT

●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合4番手

「すごくトリッキーだ。ただただミスをしないようにしていた。僕たちは表彰台に近づいているのだから満足しなければね」(SS8後インタビュー)

●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/デイリタイア

「今日のスタートは良かった。午前中は上位でフィニッシュできたし、午後のスプリットではパンクがなければ5番手を維持できたことを示した」

「残念ながら3回目のパンクのせいで、今日はリタイアせざるを得なかった。残念だが、また明日進んでいくよ」(Twitter)

●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイリタイア

「SS2で3回目のパンク……。今日はこれで終わりだ。明日はもっと運に恵まれて(ラリーに)戻れるよう願っている」(Twitter)

ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT

●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合2番手

「難しい1日だった。午前中の最終ステージでは、ロードセクションで技術トラブルが発生した。マシンを修理することはできたけど、サービスパークの近くまで行くとまた止まってしまった。マシンを800メートル押していかなければならなかった。とてもきつかったけれど、いつも言っているように僕たちは決して諦めないからね」

「今日は大きなリスクを冒すことなく(カッレ・)ロバンペラのスピードに追いつくことはできなかったと思う。そうすることは僕たちのターゲットではなかったから、2番手という結果には満足しているよ」

「チームのため、そして自分たちのためにつね最善を尽くすことを望んでいるから、今週末はこのまま進み続けて、1点でも多くのポイントを獲得することが重要だ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合3番手

「今日はとても厳しい状況だった。視界が悪かったし、予想以上に路面に泥があった。ターマック(舗装路)ラリーとなることを期待していたけれど、結局はとてもマディーだったね」

「あらゆることに対処しなければならなかったけど、その状況で最大限の力を発揮できたから、それには満足しなければね。今日は誰もが生き残ろうとしていたと思う」

「明日はコンディションが多少改善されて、より競争力を発揮できるようになるか様子を見るよ。とくにスリックタイヤに戻すことができるのならね。僕たちがいま集中しているのはチャンピオンシップではなく、自分たちとチームのためにこのラリーでできる限りベストを尽くすことだ」

●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合5番手

「午前中はかなり面白かった。道路はとても滑りやすく、新しいペースノートでスピードを出すのは難しかったけどね。午後の走りにはとても満足できたよ。スピードも出ていたし、トップ3や4番手タイムを出すことができた」

「さらに道路の経験を積むこともできたので、役に立つだろう。だからすべてがプラスだった。明日は初めてのステージになるから、期待できることについては現実的にならなければならない」

「でも午前中の自分のポジションを見て、1日をとおしてより速く進んで行きたいと思う。全体的に一貫性とペースが出ているから、このまま自分たちの仕事を続けて、どうなるか見ていきたい」

オリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア

■TOYOTA GAZOO Racing WRT

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合6番手

「本当に難しい1日だった。このようなコンディションで出走順が後方なのはきっと大変だろうと思っていたし、タイヤが2回もホイールのリムから外れてしまったのは、理想的なことではない」

「多くのクルマがコーナーのイン側をカットして走ったことで路面コンディションがどんどん悪化し、路面が泥で覆われていたため、ペースを大幅に落とすか、自分もコーナーのインをカットするかしか選択肢はなかった。ただし、(ベストタイムをマークした)SS3はインカットする場所が少なく路面が比較的クリーンだったので、掻き出された泥の影響をあまり受けずにすんだ」

「午後は、かなり慎重に走ってしまったことで、あまり良いタイムが出なかった。明日も路面は完全には乾かないと思うけど、それでもふたたび走れることが楽しみだ」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合首位

「今日はとてもいい1日だったよ。午前中はこのようなコンディションに合っている出走順を最大限に活用しようと試みた。午後は予想どおり路面コンディションはさらに悪くなった。午前中にインカットされた場所はどこも泥だらけだったので、午後は出走順が1番手であることのアドバンテージはあまりなかったように思う」

「また、いくつかのステージでは霧が出て雨も降っていたけど、それでもうまくプッシュしていいタイムを記録することができた」

「首位に立てたことはうれしいけど、明日も長い1日だし、何が起こるかわからないので集中力を維持してペースをキープし、問題が起こらないようにする必要がある。コンディションがドライになり、より楽しんで走れるようになることを期待しているよ」

●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイリタイア

「SS1の序盤は良かったのだけど、連続するコーナーの最初の左コーナーのイン側部分に泥が多くあり、そこをインカットして通過したことでタイヤが泥まみれになり、グリップ力が低くなっているだろうと予想して続く右コーナーのインに少し早めに入ったところ、路肩にあった大きな岩に当たってしまった」

「そして、アンラッキーなことにサスペンションが壊れてしまったんだ。開始早々に自分の愚かなミスで好結果を残すチャンスを失い、大きなフラストレーションを感じている」

「それでも、昨日のシェイクダウンではとてもいいフィーリングだったので、明日はチームが直してくれたクルマで、長い距離を走るのが楽しみだ」

カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア

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