県高校総体前特集 サッカー男子(2) 走力と技術を融合させる大分鶴崎

県高校総体でトップバッターを切る男子サッカー。大会前1カ月を切り、優勝争いを繰り広げるであろう注目校の仕上がり具合をチェックする。第2回は2年ぶりの優勝を目指す大分鶴崎。新1年生が加わり、上級生が大きな刺激を受けている。選手層も厚くなり王者奪還を狙う。

■昨年度の主な成績■

県高校新人大会 準優勝

全国高校選手権県予選 ベスト8

県高校総体 ベスト4

これまでの大会は優勝候補に挙げられながら、あと一歩力が及ばず悔しい思いをしてきた。今年は勝ち切ることにこだわり2年ぶりの県王者を目指す。

ここ1、2年の躍進で強豪校として復活。今年4月には30人近くの新入部員が集まった。「卒業生の頑張りがあったからこそ。いい流れができている」と首藤謙二監督。

ボール支配率を高め、主導権を握るサッカーに変わりはないが、今年は中盤に伊東蒼馬(3年)や高橋涼介(2年)ら攻撃を組み立てることのできる選手がそろう。また、両サイドにスピード自慢の選手を配置し、ダイナミックさが加わった。

さらに毎週一度の「地獄の10km走」は継続。キャプテンの遠山隼都(3年)「走力はどこにも負けない」と胸を張る。技術だけに頼らず、泥くさく、粘り強いサッカーができるのが鶴高サッカーの特徴でもある。2年ぶりの優勝に向けてチームの状態は上向きだ。

勝ち切ることにこだわり、頂点を目指す大分鶴崎

■主将が語る県総体のプラン■

DF遠山隼都(3年)

Q:チームの見どころ

「先制されても、立て直せる強さがある。今年は1、2年生に力のある選手がいて、3年生と融合して選手層も厚い。足元の技術に頼らず、走力もあるので最後まで粘り強く戦うことができる。チーム全体に緩みはなく、凜としたチーム。目標はもちろん優勝、そのために何をするべきか全員で共有できているのも強みだと思う」

Q:どんなプレーでチームの勝利に貢献したい?

「守備の選手なので、後ろから声を掛け、体を張ってチームの手本となるようなプレーをしたい。攻撃の始まりは最終ラインからなので、しっかりパスをつないで組み立て、いいリズムをつくりたい」

(柚野真也)

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