福井県坂井市在住の外国人と相互理解を深めようと、坂井市国際交流協会(SIS)は4月23日、同市春江町の畑で野菜作りの催しを開いた。中国や日系ブラジル人らが野菜や花の苗植えを体験、ウクライナの平和を願いヒマワリの種もまいた。
S1Sは国際交流や在住外国人支援を推進しようと昨年12月に設立。野菜作りは初めて企画された。
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この日は外国人や協会メンバーら約10人が参加。「SISファーム」と名付けられた畑(約30平方メートル)で、参加者はパクチー、パセリ、パプリカ、ズッキーニ、ピーマンなどさまざまな野菜の苗を丁寧に植えていった。今後も水やりや肥料、摘花などを続ける。
来日して約20年たつという中国の白艶梅(ばいやんめい)さん(42)は「いつもはイタリアンパセリをよく使うが、日本のパセリの苗を初めて見た。収穫が楽しみ。でも本当は土作りが大変だと思います」と催しを楽しんでいた。
SISには▽日本語▽地域国際化▽生活支援▽広報―の4部会があり、それぞれで活動を展開。生活支援部の木川直美部会長は「自分で作った野菜はとびきりおいしい。農作業の苦労と収穫の喜びを分かち合いたい」と話していた。