佐々木郎希が株式市場に与える影響とは?「大谷旋風」では2社の株価が上昇

昨年、米大リーグで旋風を巻き起こした大谷翔平選手に続き、今年新たなスターが誕生している事をご存知の方も多いと思います。千葉ロッテマリーンズの佐々木郎希選手です。

4月10日オリックス・バファローズを相手に、日本のプロ野球界では28年ぶりの完全試合(相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利することで、パーフェクトゲームとも呼ばれます)を達成しました。また、その1週間後の4月17日には北海道日本ハムファイターズを相手に、またも8回まで完全試合を繰り広げ、マウンドを降りました。

佐々木投手の魅力は160キロを超える直球と、140キロ後半の落差のあるフォークボールのコントロールが抜群である事が挙げられます。


ロッテの選手育成法と株式投資の共通点

今回、佐々木郎希選手を取り上げた理由はロッテの選手育成法と彼の発言で飛ぶように売れた商品があるとの事で、今後、佐々木選手の発言やインスタグラムの投稿などが注目されるのでないかと思ったからです。

まずは所属するロッテの選手育成法です。佐々木選手は2019年秋のドラフトで4球団から指名を受け、抽選の結果ロッテに入団しました。プロ1年目の2020年は1度も登板せず、肉体強化を図りました。翌2021年にようやく1軍での登板となります。ですが球数は100球前後、登板の間隔は10日前後で肩を休ませ、怪我などを防ぐよう大切に育成されています。今年に入ってからは、登板間隔は昨年より短くなっていますが、やはり球数は100球前後で昨年と変わらない印象です。4月17日も8回まで完全試合をしながらも降板したのは目の前の結果よりも、投手生命である肩を意識しての事でした。

佐々木投手の育成法を見て、株式投資にも通じるものがあるのではないか?と感じました。

例えば、株式投資において大切な銘柄選定の段階で企業の業績や今後の見通しなど、あらゆる面からチェックをし、自分が充分に納得した上で、しかるべき時期を見計らった上で投資をすれば、もし結果がマイナスになったとしても、少しは諦めがつくのではないかと思っています。逆に自分では何も調べず、考えも無しに株式投資をして損がかさんでしまっては、見た目は同じマイナスでも中身は天と地ほどの差に思えます。

発言や行動による株式市場への影響

昨年、大谷翔平選手は大リーグで旋風を巻き起こしました。二刀流(投手と打者)の活躍でMVPを受賞した事は記憶に新しいと思います。アシックス(7936)は大谷選手がプロ1年目から野球用品をスポンサー提供している企業です。また、デサント(8114)は野球をする際に使用するトレーニングウェアを提供している企業として注目を浴びました。大谷選手の大活躍により両社の株価は上昇しました。

佐々木選手が使用する野球用品は米国市場に上場するナイキ社のものが多いようです。今後は活躍次第となりますが、本拠地はZOZOマリーンズスタジアムですのでZOZO(3092)などが関連銘柄として取り上げられる可能性もありそうです。

次は冒頭でお伝えした、飛ぶように売れた商品のお話しです。佐々木選手が完全試合をした際に、地元の岩手県大船渡の調味料「酢の素」が大好物と発言した事で注文が殺到しました。そしてあっという間に完売となり、次回の入荷が未定になる程の状況だったようです。一躍、時の人となると、発言や行動による影響力の大きさは相当なものになります。今後も佐々木選手の発言は注目されそうです。

最後に、佐々木投手は2011年の3月11日の東日本大震災で父親と祖父母を亡くし、家も津波によって流されたようです。想像ができないような苦しみの中から、日本最高のピッチャーになろうと奮起する佐々木投手を応援し続けたいと思っています。なお、佐々木投手は本日4月24日13時からのオリックス戦で登板が予定されています、今から結果が楽しみです。

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