【WATCH的イケメン図鑑】Vol.42 オスカー・アイザック

ミステリアスなストーリーの悩ましい主人公

「スター・ウォーズ」シリーズのすてきすぎるパイロット、ポー・ダメロンとしても大人気のオスカー・アイザック。大人の色気たっぷりで、ヒーロー役も大いにハマる彼が、マーベルの新作ドラマ「ムーンナイト」でも正義のヒーローに! ただしこのヒーロー、ムーンナイトはちょっと一筋縄ではいかず、どうやら複数の人格を持っているようで…。

サスペンスミステリーの香りも漂う「ムーンナイト」で、オスカーが演じているのは主人公のスティーヴン・グラント。博物館内のギフトショップで働いているスティーヴンは温厚で気の優しい男ではあるものの、日常に問題を抱えているよう。毎夜毎夜悪夢にうなされ、身に覚えのない記憶に悩まされている。そんなある日、彼は自分の中にもう1人の自分がいることを自覚。“もう1人の自分”の正体は、戦いの中に生きてきたワイルドな傭兵、マーク・スペクターだった。

そんな彼、スティーヴン&マークがヒーローのムーンナイトと化し、敵と戦っていくのが物語の主な流れ。ただし、スティーヴン&マークは一つの体を共有している状態のため、戦い方もだいぶ複雑になってくる。そもそも、スティーヴン&マークがムーンナイトになったのは、スティーヴンの知らないうちにマークが勝手に“月の神”と契約を結んだからだし…。スティーヴンが悩まされていた身に覚えのない記憶=マークの行動であり、自分の置かれている状況すら分からないスティーヴンの気の毒な大パニックぶりがシリーズ冒頭で楽しめる。

しかも、それを誰より楽しんでいるのはオスカー・アイザック自身では?と言いたくなるほど、彼はスティーヴン&マークをノリノリで熱演。ある時は敵の攻撃にオロオロするドジかわいいスティーヴンとなったり、かと思えば賢く冷酷に敵を撃退するマークになったり。1本のドラマで、かわいいオスカー・アイザックからかっこいいオスカー・アイザックまで堪能できるのがお得❤︎ もちろん、物語が進むにつれての彼らの変化も見どころで、「俺に体を譲れ!」(マーク)、「嫌だ!」(スティーヴン)なんて言い争いをしていた状態だったのが、なんだかんだでナイスコンビネーションを見せつつ戦いを繰り広げるようになったりも。このままニュータイプのバディ型ヒーローになっちゃう? と思いきや、まだまだ(これ以上!?)複雑な事態が待ち受けてもいるようで…。ミステリアスなストーリーの悩ましい主人公としてドキドキさせてくれるオスカー・アイザック=スティーヴン=マーク&…に注目!

【プロフィール】

オスカー・アイザック(Oscar Isaac)
1979年3月9日生まれ。米・フロリダ州出身。「ワールド・オブ・ライズ」(2007年)、「ロビン・フッド」(10年)、「ドライヴ」(11年)などで注目を集め、「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」(13年)で全米映画批評家協会賞主演男優賞ほか数々の賞を受賞。以降の作品に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(15年)、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(17年)、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(19年)、「DUNE/デューン 砂の惑星」(21年)、ドラマ出演作に「HERO 野望の代償」(15年)、「ある結婚の風景」(21年)などがある。

【作品情報】

「ムーンナイト」(全6話)
ディズニープラス
水曜 独占配信中

文/渡邉ひかる

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