小山駅西口に民泊オープン 元地域おこし隊員の夫妻が空き家改修

村山さん夫妻が開業したニシグチノイエの屋内

 元小山市地域おこし協力隊の村山大樹(むらやまだいき)さん(31)と妻の史織(しおり)さん(30)は今月、小山市城山町2丁目に、空き家を活用した民泊施設「ニシグチノイエ」をオープンした。村山さん夫妻が空き家を改修した宿泊施設としては3軒目になる。

 ニシグチノイエは、JR小山駅西口から徒歩約10分の距離にある築約50年の木造2階建て。数年間、家財が置いたままの空き家となっていた。大学生などの協力を得ながら、村山さん夫妻が約1年かけて改修した。

 市街地にあるため、風呂はシャワールームのみとして近所の銭湯の利用を促すほか、飲食は提供せずに近くの飲食店を利用してもらうなど、街全体で宿泊施設としての機能を補い合うことを目指す。大樹さんは「泊まった人が街全体を楽しんでくれるとうれしい」と話した。

 村山さん夫妻は小山市間中で2020年7月に「まなかのいえ」、21年12月に「まなかの隠れ家」をそれぞれ開設。同8月には民泊運営の合同会社「ダイバーステイ」を設立しており、3軒合わせての宿泊者数は今月末までに延べ計1700人を超える見込みという。

 ニシグチノイエは今月末まで予約が埋まっている。問い合わせは同社のホームページから。

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