雨中のスーパーフォーミュラ・ライツ第5戦鈴鹿は太田格之進がポール・トゥ・ウインで初優勝

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5戦は4月24日、三重県の鈴鹿サーキットで12周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)がウエットのなか初優勝。TOM’S勢の連勝を止めた。2位は小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)、3位は初表彰台の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)となった。

 この日の鈴鹿サーキットは朝から雨となり、ウエットコンディションで迎えたスーパーフォーミュラ・ライツ第5戦。前日の予選では太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)がポールポジションを獲得し、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が2番手。3番手には第4戦でポール・トゥ・ウインを飾った小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がつけていた。

 10時50分に切られたフォーメーションラップの後、やや雨脚が強いなかで迎えたスタートでは、2番手スタートの野中が好ダッシュを決め太田に並びかけるが、2コーナーまでの攻防で太田がアウトからトップを守っていく。

 一方、首位浮上はならなかった野中をS字でかわしていったのは3番手スタートの小高。野中は3番手となるが、4番手スタートだった菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が蹴り出しで遅れ、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が4番手に。さらにスタートを得意とする平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が7番手から5番手に浮上。木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が6番手に続いた。

 序盤は水煙もありレースは順位変動がないまま進んでいったが、6周目に2コーナーで12番手を走っていた植田正幸(Rn-Sports 320)がスピン。さらに直後、8番手を走っていた元嶋成弥(Rn-Sports 320)がデグナーでコースアウトを喫し、この車両回収のためにレースはセーフティカーランとなった。

 レースは8周目にリスタートを迎えるが、ここでも順位の変動はなく太田が12周のレースでトップを譲らず、9周目にはファステストラップも獲得。フルマークを達成しスーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。2位は小高が続いたが、3番手を走っていた野中が9周目のS字でコースアウト。これでひとつ順位を上げた古谷が3位に入り、スーパーフォーミュラ・ライツでの初表彰台を獲得した。

 4位は平良、5位は木村、6位は菅波という結果に。野中は7位でチェッカーを受けたが、レース後コース復帰の際にペナルティが課された。マスタークラスは9位に入った今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が連勝を飾った。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第5戦鈴鹿 決勝結果

Pos. No. Driver Car Engine Laps Grid Time

1 2 太田格之進 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 12 1 1’52.045

2 37 小高一斗 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 12 3 1’52.267

3 36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 12 6 1’52.415

4 38 平良響 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 12 7 1’52.550

5 1 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 12 5 1’52.360

6 50 菅波冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 スピースA41 12 4 1’52.357

7 63 平木玲次 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 12 9 1’53.867

8 4 今田信宏(M) JMS RACING with B-MAX スピースA41 12 11 1’54.557

9 62 平木湧也 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 12 10 1’54.512

10 30 DRAGON(M) TEAM DRAGON B-MAX 320 スピースA41 12 12 1’55.325

11 11 植田正幸(M) Rn-sports 320 スピースA41 12 13 1’56.222

12 35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 トムスTAZ31 12 2 1’52.226

R 10 元嶋成弥 Rn-sports 320 スピースA41 5 8 1’53.358

天候:雨 路面:ウエット
ファステストラップ:太田格之進(HFDP WITH TODA RACING) 2’09.996 9/12
ペナルティ:No.35は、競技結果に30秒加算、ペナルティポイント1点(全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第19条2.(危険な走路復帰))

スーパーフォーミュラ・ライツ第5戦のスタートシーン
セーフティカーランの様子
小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)
古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)
パルクフェルメにはTODA RACINGの先輩である佐藤蓮も太田の祝福に訪れた。
初の3位となった古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)

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