師匠を追い抜く弟子。刻々変わる予選の路面「フラップ調整は効果的」と角田裕毅【SNSピックアップF1第4戦(2)】

 抜きづらいと言われるイモラ・サーキットではあるがスプリントではバトルが続発し想像以上に興奮するレース展開となった。さらに弟子が師匠を追い抜くシーンなどドラマチックなシーンも。コース外ではアルファタウリのふたりが本音で語る人気シリーズの最新版がリリース。コース内外の話題をSNSから紹介する。

●「フラップは重要なんだ」と角田

 アルファタウリのビハインド・ザ・バイザーシリーズシーズン2。早くも3回目を迎えた今回のテーマは『フラップとウイング』だ。セッティングの変更でどれだけマシンの反応が変わるのか、つねに意識を集中して感じ取り、的確にエンジニアとコミュニケーションを取る。真剣なふたりのコメントは必見だ。

●パフォーマンスコーチの持ち物

 ドライバーのパフォーマンスを最大限に引き出す存在がパフォーマンスコーチだ。レッドブルのセルジオ・ペレスをサポートするホカ・ナレサンが常備しているトレーニングセットを紹介している。反射神経を養うライトニングキットはもちろん、Tシャツからナショナルフラッグまで。これであなたもパフォーマンスコーチに一歩前進?

●グラウンドキーパーノリス

 大のゴルフ好きなマクラーレンのランド・ノリスは「新しい仕事だ」としてパー3のコース作りに勤しむ。妙に様になっており、そのうち専用ラウンドを作ってしまうかも?

●豪華な晩餐会

 全チームの代表が一堂に会した食事会。全員が揃うのは非常に珍しく、華々しさ恐ろしさが表裏一体に感じられるのは気のせいだろうか。なおメルセデスのトト・ウォルフ代表とレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はもっとも離れているのは…。

白熱スプリント、土曜日の様子

●白熱スプリント、土曜日の様子

 フィオラノから45分の場所に構えるイモラ・サーキットのスタンドは、満員の観客で埋め尽くすされることに。熱狂的なフェラーリファン『ティフォシ』がその大半を占めており、まるでスタート直前のレッドシグナルのようだ。

 予選とは打って変わって晴れ模様。降水確率は40%とという報道もされたが、終始ドライ路面でのレースとなった。

 コース幅の狭いイモラ、接触不可避と思われた矢先、やはり接触が起きてしまいアルファロメオの周冠宇が早々にリタイア。予選から低空飛行のピエール・ガスリー(アルファタウリ)もピットインすることに。

 フェラーリのシャルル・ルクレール独走と思いきや終盤にタイヤのデグラデーションが顕著となり残り2周でレッドブルのマックス・フェルスタッペンが抜き返しそのままトップチェッカー。

 悲運の予選10番手から4位フィニッシュを成し遂げたフェラーリのカルロス・サインツJr.。「ここからだ」と力強いコミットメントでチームを盛り立てる。

 終わってみればトップ4をレッドブルとフェラーリが分け合う形に。今シーズンはこの4台が中心になるのが確定した。

 スプリントでは様々なドラマが。師匠であるアストンマーティンのセバスチャン・ベッテルを弟子であるハースのミック・シューマッハーが追い抜き10位フィニッシュ。クリーンなバトルで場内を席巻、シューマッハーにとっては決勝レースでのポイント獲得も見えており、弟子の成長に師匠も目を細める。

 ポイントランキングはフェラーリがぶっちぎりの首位で、レッドブルがメルセデスを抜いて2位に浮上。果たして得点差が詰まるのか?

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