ハメス躍動!レアル・マドリー、「伝統と革新」の2014-15ユニフォーム

伝統のホワイトを守り抜きながらも、時に革新的なデザインが飛び出すレアル・マドリーのユニフォーム。

クラブ史上初のピンクを採用して驚きを与えた2014-15シーズンのホームキットも、その一つに数えられるだろう。

その14-15モデルは、2014年ブラジルW杯で輝きを放ったハメス・ロドリゲスの“レアル1年目のユニ”としても記憶されている。

Real Madrid 2014-15 adidas Home

2014年夏にモナコ(フランス)からレアル・マドリーへ移籍したハメス。コロンビア代表の10番として出場した2014W杯では得点王となり、ベストイレブンにも選出。名門クラブへのステップアップとしてはこれ以上ないタイミングだった。

与えられた背番号は、前任者メスト・エジルが付けていた10番。ネームナンバーは折り紙のようなタイポグラフィ(フォントデザイン)がユニークだった。

肩と脇部分に初のピンクをあしらい、adidasにしては珍しい伸縮性素材を採用。上品な立ち襟も印象的な一着である。

2014年8月に行われたスーペルコパ・デ・エスパーニャ(アトレティコ・マドリー戦)では、クリスティアーノ・ロナウドと交代で途中出場し、移籍後初ゴール。スペインの名門で幸先良いスタートを切った。

リーグ後半に負傷離脱するもラ・リーガ、チャンピオンズリーグなど公式戦46試合で17得点を記録。ハメスは期待に違わぬ活躍を見せ、移籍1年目としては上々の数字を残している。

ところが1年目の輝きから一転、2シーズン目以降のハメスは苦戦を強いられ、また様々な理由もあって幾つかのクラブを渡り歩くことに。現在は中東カタールの古豪アル・ラーヤンでプレーする。

ハメスは現在30歳。錆び付くにはまだ早いだろう。ここまでのキャリアのピークだったレアル1年目のユニフォームを見るにつけ、彼の復活を願わずにはいられない。

© 株式会社ファッションニュース通信社