苗木育て地域緑化 小林で講座

 県民が苗木の生産を学ぶ「緑と花のふれあい教室」の本年度講座は20日、小林市野尻町紙屋の県緑化木養成圃場(ほじょう)で始まった=写真。受講生81人は1年かけて挿し木などの技術を学び、ツツジやヤマボウシ、シバザクラなどを育てる。生産した苗木は、県内の緑化団体などに無償で提供される。
 県内の緑を増やそうと県緑化推進機構が1997年から毎年開催。受講生は参加年数に応じて「初級」から「指導員」の7段階のグループに分かれ、毎月1回作業する。
 同日は開講式の後、苗をポットに移し替える作業などをした。夫婦で初参加した三股町宮村、自営業上野博史さん(53)は「新型コロナウイルスの流行から自然に興味を持つようになった。講座で多くを学び、家でも挑戦したい」と話していた。

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