甘茶で釈迦の生誕祝う 横浜・鶴見の松蔭寺で法要

 釈迦(しゃか)が誕生したとされる4月8日を前に、鶴見区仏教会などは2日、横浜市鶴見区東寺尾の松蔭寺で「釈尊奉賛花まつり法要」を開いた。同区内寺院の檀家(だんか)など約90人が、天地を指さした釈迦像に甘茶をかける「灌仏(かんぶつ)」を行い、生誕を祝った。

 法要は同会が約60年前から毎年行っている。釈迦が誕生した時に蜜のような甘い雨が降ったという伝承にちなみ、花を飾った小さな御堂の中に生まれたばかりの釈迦を再現した約15センチの「誕生仏」を置き、甘茶をかけることになっている。

 2日の法要では、釈迦の言葉「天上天下唯我独尊」は「すべての人は一人一人が尊い存在である」という意味を持つなど、生誕にまつわる法話も紹介した。家族で参加した同市神奈川区の男子生徒(11)は、「歴史が好きなのでお釈迦様の話が面白かった」と話していた。

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