未契約のコンフォートが肩の手術で今季絶望に 来春の復帰を目指す

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、契約が決まらずにFA市場に残ったままとなっているマイケル・コンフォートが肩の手術を受け、2022年シーズンを全休することが決まったようだ。コンフォートは昨季終了後、メッツからのクオリファイング・オファーを拒否してFA市場に打って出たものの、今年1月のトレーニング中に右肩を負傷。患部の回復を待ち、未契約の状態が続いていたが、結局手術を受けることになり、「浪人」することが確定した。

現在29歳のコンフォートは2014年ドラフト1巡目(全体10位)指名でメッツに入団し、2017年から3年連続で27本塁打以上を記録するなど強打の外野手として活躍。2017年はオールスター・ゲームにも選出され、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で短縮シーズンとなった2020年も打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927の好成績を残した。

ところが、FAイヤーの昨季は125試合に出場して打率.232、14本塁打、55打点、OPS.729と低迷。右ハムストリングの故障で5月中旬から1カ月以上戦列を離れた影響もあり、不本意なシーズンを過ごした。それでもFA市場では代理人のスコット・ボラスの方針もあり、強気の姿勢を貫いていたが、契約が決まらないままロックアウトに突入。そのロックアウト期間中に右肩を負傷し、患部の回復後に各球団との契約交渉を再開したが、最終的には手術を受けて来季に備えることを選択した。

関係者の話によると、コンフォートは来春のスプリング・トレーニングを健康な状態で迎えられる見込みだという。なお、今オフのクオリファイング・オファーは今年7月のドラフトが終了すれば効力を失うため、各球団が今年のドラフト以降にコンフォートと契約した場合、ドラフト指名権の補償や喪失は発生しない。

メッツからの年俸1840万ドルのクオリファイング・オファーを蹴ったコンフォートは、結果的には無所属のまま1年を過ごすという「代償」を支払うことになってしまった。

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