「島原道路」の長野-栗面 開通記念でウオーキング大会 市内外の700人参加

開通を前に歩く参加者=諫早市、長野IC付近

 地域高規格道路「島原道路」の一部として、5月下旬に供用開始する長崎県諫早市中心部の長野インターチェンジ(IC)-栗面IC間約3キロの開通記念ウオーキング大会(市主催)が24日、現地であり、市内外から約700人が参加した。
 スタート地点の長野ICでは、参加者全員で一斉に風船を放って出発。途中、県立諫早農業高の「諫農肥前太鼓部」が演舞を披露し、花を添えた。参加者は舗装したてのアスファルトのにおいがする中、片側一車線の区間を往復約6キロ歩き、初めて見る風景を楽しんだ。
 自動車専用道路のため、開通後は歩行者の立ち入りはできない。市内から孫娘と参加した川村幸一さん(72)は「こうした機会に巡り合えないので貴重な体験。中心部は道路が混雑しており、利便性が高まる。全線開通が待ち遠しい」と話した。

島原道路図

 国や県が整備を進める島原道路は、諫早市中心部(長崎自動車道諫早ICに接続)と南島原市深江町を結ぶ約50キロ。このうち、「長野-栗面工区」は県が整備し、事業費は約190億円。これまでに「諫早インター工区」「愛野森山バイパス(BP)工区」などが開通している。全線開通で所要時間は約90分から約40分に短縮され、救急搬送や産業、観光振興などでの効果が期待されている。


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