初めて任された仕事は赤ん坊の遺体撮影だった 若きカメラマンと依頼主の父親の交流 「初仕事」公開決定

第33回東京国際映画祭でプレミア上映され、第21回TAMA NEW WAVE コンペティションでグランプリとベスト男優賞を受賞した映画「初仕事」が、7月2日より新宿K‘s cinemaで上映されることが決まった。

初仕事は、若きカメラマンと赤ん坊の遺体撮影を依頼する父親の奇妙な交流によって描かれる、喪失と再生の物語。写真館のアシスタントである山下は、赤ん坊の遺体の撮影を人づてに依頼され、よい経験になるかもしれないと依頼を受ける。赤ん坊の父親で依頼主の安斎は、若い山下にはじめは戸惑うものの、正直で実直な山下の姿に心を許し、撮影が始まる。

写真機が発明された時代に遺体を写すという行為が世界各地で起こったという歴史的事実から、監督・主演を務めた小山駿助が本作の企画をさせた。8年の歳月をかけて完成された本作は、「最愛の人の死とどう向き合うか」という問題から、現代を生きる若者が世界と格闘する姿を描き出す。

出演に「ふたつのウーテル」に主演した澤田栄一。小山駿助とダブル主演し、第21回TAMA NEW WAVE コンペティションで俳優賞を受賞した。ほかに、ブルドッキングヘッドロックの橋口勇輝、文学座の武田知久、劇団晴天の白石花子が顔をそろえる。

【作品情報】
初仕事
2022年年7月2日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
©️2020「初仕事」

© 合同会社シングルライン