21歳のUKドリルシーンのパイオニア=Digga Dが、最新作で遂に全英アルバムチャート初登場1位を獲得!

By 酒井裕紀

Digga D(ディガ・ディー)

UKドリルのシーンのパイオニアとして注目を浴び続ける、ジャマイカ系の家庭に育ったウェストロンドン出身のDigga D(ディガ・ディー)の最新ミックステープ『Noughty By Nature(ノーティー・バイ・ネイチャー)』が全英アルバムチャートで初の首位を獲得しました。

ディガ・ディーは、2016年に「Play For The Pagans」などのアンダーグラウンド・アンセムを生んだ後、警察に目をつけられるようになり、歌詞を警察に提出して了承を得ないとリリース出来ない状態にまでなってしまいますが、2019年に発表したシングル「No Diet」は、全英チャートで20位を記録し、ソロのドリル楽曲としてチャートの最高位に達します。

2019年にリリースしたデビューミックステープ『Double Tap Diaries』では、フィジカル商品の売り上げを、高層住宅棟グレンフェル・タワーで発生した火災の財団に寄付。その後、2020年のAIMインディペンデントミュージックアワードでは、その年最多の3部門ノミネートとなり、2021年に発表したミックステープ『Made In The Pyrex』は、当時自身初の全英チャートトップ3入りさせました。

そして今年4月15日に、正直な気持ちとオープンなメッセージを込めた3作目の最新ミックステープ『Noughty By Nature』を発表し、見事全英チャート初登場1位を獲得することで、ドリルシーンをメインストリームまで押し上げました。この快挙のニュースを知ったディガ・ディーは、ファンに向けて、「サポートしてくれた皆、有難う。これからも楽曲をリリースし続けるから、継続的な応援よろしく!」とコメントしています。この最新ミックステープを引っ提げて、今年の9月と10月にはO2ブリクストン・アカデミーでの公演を含むツアーも発表しています。

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