氷河期世代採用 倍率76.2倍 岡山市 6人程度枠に457人応募

岡山市役所

 岡山市は25日、バブル崩壊後に就職難となった「就職氷河期世代」を対象にした正規職員の採用試験で、6人程度の採用枠に457人の応募があり、倍率が76.2倍に上ったと発表した。

 市によると、応募は32都府県からあった。内訳は岡山市など県内が332人で、それ以外は青森や沖縄県といった県外だった。今月末以降に1~3次試験を順次行い、10月以降に採用する予定。

 就職氷河期世代向けの採用試験は2020年から実施。応募時の倍率は20年244.2倍、21年98.7倍だった。市人事委員会事務局は「倍率は下がったものの、困っている人が少なくない状況に変わりはない。多様な人材の確保につなげたい」としている。

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