「今までにない厳しい状況」宮城・塩釜市の事業者がロシア軍事侵攻の影響を訴える

ロシアのウクライナ侵攻や燃料高騰などによる地域経済への影響を把握しようと、宮城県塩釜市が事業者との連絡会議を設けました。水産関係者は「今までにない厳しい状況」と話し、行政の支援を求めました。

塩釜市の連絡会議には水産加工業や運輸業、観光業など7つの業種の関係者ら16人が出席しました。

会議では、まずウクライナ侵攻の影響について塩釜市が水産加工業者を対象に実施したアンケート調査の結果が報告されました。

「既に影響がある」「今後影響の可能性がある」と答えた業者は計84%に上っているということです。

各業者からは具体的な影響が報告され、水産加工業者は「かまぼこの原料であるスケソウダラの輸入が進まず、価格も上がっている」

水産加工品の運輸業者は「燃料の高騰に加え、原料不足によって貨物がさらに減ることが懸念される、今までにない厳しい状況だ」と訴えました。

燃料費は、2021年の同じ時期より3割ほど高くなっているということです。

水産加工品の運輸業者「塩釜地区は水産加工業の町なので、この先どのようになるかその辺が一番不安。燃料補助とか何かあったら手助けしてほしいなというのが現状」

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