英国の95歳動物学者に国連チャンピオン・オブ・ジ・アース賞 クジラは増えた、気候変動阻止も行動を

動物学者のデイビッド・アッテンボロー氏(95)が国連からチャンピオン・オブ・ジ・アース賞を授与された。『地球に暮らす生命』などこれまでに数多くの野生動物や環境問題を扱ったドキュメンタリー番組を世に送り出してきた。受賞に当たり人々に気候変動を止める行動を起こして欲しいと呼びかけている。

BBCによると、アッテンボロー氏は「50年前、クジラは世界中で絶滅の危機にありました。それから人々は力を合わせ、現在の人間はかつてないほど多くのクジラを海の中で見つけることができます」「私たちは何が問題なのか、またその解決方法も知ってます。欠けているのは団結して行動することだけです」と語ったという。

国連の環境プログラム代表のインガー・アンダーソン氏はこう話す。「もし我々が気候と生物多様性の崩壊を回避しよう、汚染された生態系を浄化しようと立ち上がるのなら、その理由は彼(デイビッド)が自らの声と共に画像及び執筆で捉えた地球というものに我々が恋に落ちたからに他ありません」

ちなみに同賞受賞者は過去には、バルバドスのミア・モトリー首相やチャリティ団体シーウィメン・オブ・メラネシアらがいる。

そんなデイビッドのドキュメンタリーに関するエピソードを、以前ウィリアム王子はこう話していた。「最近私の子供たちとデイビッド・アッテンボローのドキュメンタリーをたくさん拝見していてるんですが、彼らは大好きですね。一番最近の絶滅に関するものは、(感情的になってしまい)ジョージと私で途中で見るのを止める事態となりました。2人でとても悲しい気持ちになったのです。彼は、『僕はもうこれを見たくない』と私に言っていました」「『何でこんな風になってしまうのか』、そんな質問を彼は私に以前からしていて、強い思いがあるようです。子供たち全員が自分に関係するものと考えているのでしょう」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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