福井県福井市の鷹巣漁港で4月25日、イルカ1頭が目撃された。石川県珠洲市の海岸などに出没し、「すずちゃん」の愛称で親しまれている個体とみられる。同漁港内にイルカが入ってくるのは珍しく、近くの漁師も「初めて」と驚いていた。
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すずちゃんはミナミハンドウイルカで、2020年ごろから能登半島の広い範囲に現れ、珠洲市では神社の御朱印のモデルにもなっている。21年12月ごろから行方が分からなくなり、住民やファンを心配させていた。
鷹巣漁港では釣り人らが見守る中、時折潮を吹き上げ悠々と泳ぎ回っていた。ファンも駆け付け、元気な姿に安心した様子だった。岐阜県各務原市のダイバーは「海や漁港の雰囲気が、能登半島と似ているので居心地がいいのかな。これからも温かく見守ってもらえたら」と話した。