8泊9日245万円…世界自然遺産の島を巡る仏・豪華クルーズ船の旅 来年5月 奄美、屋久島、上五島など

奄美や屋久島を巡るポナン社の客船「ル・ソレアル」(同社提供)

 南薩観光(南九州市)などは24日、クルーズ船で世界遺産の屋久島や奄美大島、長崎県・上五島を周遊する富裕層向け旅行プランの概要を発表し、同日から発売を開始した。来年5月22日から8泊9日で、1人当たりの料金は最高245万円。今後、寄港する島での体験プラン策定や食材調達などを調整する。

 博多発着。鹿児島市を経て、世界自然遺産と文化遺産の3島のほか喜界島、下甑島、韓国・済州島を巡る。船中泊する夜間に移動し、各島には朝到着する。

 船はフランス・ポナン社の客船「ル・ソレアル」(1万700トン)をチャーターする。客室数は132室で、220人程度の旅客を想定している。

 客室のグレードにより料金が異なり、大人1人(2人1室利用)は69万5000円から。鹿児島発の7泊8日もある。2023年は国内客のみを対象にし、その後も毎年の実施を検討する。鹿児島市で会見した南薩観光の菊永正三社長は「食材の地産地消を進めるなど寄港地とウィンウィンの関係を構築したい」と話した。

奄美や屋久島を巡るポナン社の客船「ル・ソレアル」の客室(同社提供)
会見する菊永正三南薩観光社長(中央)、ポナンの伊知地亮日本・韓国支社長(右)ら=24日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島

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