チェルシーから今夏「0円で退団」しそうな6名

オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏が英国政府から制裁を受けたため、選手との契約を更新することができないチェルシー。

そのため、今夏のマーケットまでに新しい所有者が見つからなければ、契約が最終年度となっている選手はそのまま退団となってしまう。

今回はそんな「チェルシーにいる契約最終年度の選手」をご紹介する。

アントニオ・リューディガー

リューディガーがいない時にチェルシーのディフェンスは苦戦している。しかし、彼の契約は今季限りで満了を迎える。クラブとしてはこのような存在を手離したくはないのが当然であるが、その見通しはかなり難しくなっているようだ。

レアル・マドリー、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマン、ユヴェントスなど多くのクラブが彼の去就に注目しており、リューディガー自身はチェルシーからの2回の新契約の提示を拒絶し、トゥヘル監督に退団を宣言した。

しかもロシアによるウクライナ侵攻の影響でクラブが制裁を受けているため、3回目の契約条件を提示することすらできない。

チャーリー・ムソンダ

そろそろトップチームでレギュラーを掴んでもいい年齢であるが、むしろトーマス・トゥヘル監督になってから存在感がさらに失われている。ムソンダの契約は今季限りとなっており、25歳の彼はすでに他のクラブへと移籍することが決定的だと言われる。

これまでチェルシーのトップチームでは7試合しかプレーしておらず、全てがアントニオ・コンテ監督に選ばれてのものだった。現在ジョゼ・モウリーニョ監督がローマに連れていきたいと狙っているようで、もしかしたらタミー・アブラハムのような成功を収められるかもしれない。

ただ、同じイタリア・セリエAを戦っているエラス・ヴェローナも比較的いい条件を彼に提示していると伝えられている。果たして来季はどこでプレーするだろうか。

アンドレアス・クリステンセン

すでにバルセロナへの移籍が決まっているのではないかと推測されているクリステンセン。3月末にジョアン・ラポルタ会長が「2名の選手の補強はもう合意している」と話していたためだ。

その際にラポルタ会長は「一人はミッドフィルダーで、もう一人はセンターバックだ」と説明していた。メディアではフランク・ケシエ(ミラン)とクリステンセンだと伝えられている。

26歳とキャリアの頂点にある現在、ややディフェンス面のパフォーマンスでは「ミスが多い」と批判を受けている状況もあるが…潜在能力は高く評価されていることもあり、環境を変えたいという意思は強いのだろうか。

ダニー・ドリンクウォーター

チャーリー・ムソンダ以上にチェルシーでの立場を失ってしまっているドリンクウォーター。かつてレスター・シティで見事なコンビを組んでいたエンゴロ・カンテとは対照的に、加入以来何一つ成功らしきものを手にしていない。

3500万ポンドもの移籍金で加入したものの、5年間の契約を結んで出場したのは23試合。しかもそのうち22試合が最初のシーズンで、それ以降はローン移籍を繰り返し、貸し出された先でも活躍していなかった。

とはいえ、今季はレディングで一定のプレーは見せているため、2部ならばまだまだやれることはわかった。フリーで退団するのであれば、いくつかのクラブからは引き手があるだろう。

ジェイク・クラーク=ソルター

チェルシーのアカデミーから昇格してきたジェイク・クラーク=ソルター。2016年からトップチームに昇格しているが、ここまでは様々なクラブへのローン移籍を繰り返しており、いつの間にか24歳になってしまった。

188cmのセンターバックで、しかも2部のレベルでは十分に活躍できる能力を証明している。今季はコヴェントリー・シティでレギュラーを掴んでおり、そのプレーは比較的高く評価されてきた。

資金的に今後が不安なチェルシーとしては残してもいい存在のようにも思えるが、それが制裁のために不可能に…。コヴェントリー・シティは完全移籍をしてほしいと契約の提示を行ったと伝えられている。

サウール

彼の場合はアトレティコ・マドリーからのローン移籍であるが、チェルシーはその買い取り条項を行使することができない。とはいえ、プレーの内容から言ってもクラブが完全移籍に切り替えたいというほどの状況でもないが…。

アトレティコ・マドリーから昨年夏に獲得された彼は、非常にクレバーな選手であることからプレミアリーグへの適応にも問題ないと思われたが、実際はそうはいかず…全くといっていいほどうまく行っていない。

【写真】アブラモヴィッチ時代のチェルシー、最高の10選手

買取オプションは3000万ポンドに設定されていたが、チェルシーはその額を投じることができない。1年での復帰になる可能性はほぼ100%だろう。

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