まだ知らない京都と出会えるエッセンスが散りばめられた【ノーガホテル 清水 京都】

京都・東山の麓、清水寺まで歩いて行けるロケーションに開業した「NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO(ノーガホテル 清水 京都)」。“地域との深いつながりから生まれる素敵な経験”がホテルコンセプトのひとつ。長い歴史に育まれた京都の歴史や文化などが、館内には散りばめられているんだとか。いったい、どんな“特別な京都”が待っているんでしょうか。

焼たてのパンの香りと緑に包まれるシームレスなラウンジ

2022年4月にグランドオープンした「NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO(ノーガホテル 清水 京都)」。ノーガホテルとしては、東京・上野と秋葉原に次ぐ国内3番目のホテル。町屋の瓦屋根を残すファサードに迎えられ、観葉植物に包まれたドラマチックともいえそうなエントランスに心が躍ります。

光の陰影が美しく、古木の柱があしらわれたロビーは天井高約5m。植栽の緑と相まってなんとも落ち着きと開放感をもったいい雰囲気。それにしても小麦のいい香りが!

ロビーの一角にはベーカリーがあり、焼きたてのパンもいただけるんです。その種類は約50種。併設された工房で毎日焼かれ、ちょっとひと息入れたいときや朝食などにもぴったり!

チェックインを済ませると、こんなカードキーとコインが。色鮮やかなカードキーは京都出身の画家・神坂雪佳氏の木版画をデザインしたもの。コインはウェルカムドリンクとして、カフェで好きなときに1ドリンクをサービス。

ロビーとシームレスでつながるベーカリーやカフェ。ソファやテーブルがゆったりと配され、宿泊客は自由に使うことができるので、ホテルの雰囲気を感じて、まどろみながらリラックスするには最適です。

ルーフトップバーやメディテーションルームで心と身体もリラックス

リラックスできる空間? といえば、ロビーラウンジだけじゃありません。ホテル最上階の6階には、ルーフトップバーがあるんです。

清水寺はもちろんのこと、東山や京都タワー、比叡山の山並みなども。京都市内を一望する開放感が心地好いこと。アルコールも楽しめるので、京都の街並みを感じながらのんびりとできますよ。

地下1階にはメディテーションルームも。水琴窟が配され、音が響く真白なラウンドフォルムの空間はそこにいるだけで不思議な気分。京都の四季のうつろいや時間のうつろい、鼓動のうつろいを感じられる、所要約30分のセルフメディケーションプログラムも用意され、宿泊者は無料で深い瞑想体験を楽しめます。

もっと心を解き放ちたいって? そんなときはランニングマシンなどが備わったフィットネススタジオ(無料)や、チェーンレスのスマートな電動機付き自転車(3時間1,200円~)で京都の街を疾走しましょう! 細道や入り組んだ道、坂の多い京都は、この電動機付き自転車を使うと行動範囲がグンと広がりますよ。

京都の伝統文化や工芸品のエッセンスが新しい発見のヒント

客室フロアの廊下も、京都らしく露地を思わせるような造り。行燈風のルームランプやプレートも、円や四角など形状が異なっているんだとか。

宿泊したのは約33平方メートルの「デラックスツイン」。壁面にあるビビットカラーのアート作品をアクセントに、グレイッシュブルーともグレイッシュグリーンともとれるアースカラーの安らぎ感ある客室。

各客室に飾られたアート作品も、京都に縁のあるアーティストのもの。

陽光感じるソファの横にあるミニバーには、「西村商店」の西陣織の帯地に欠かせない引箔が施され、花の模様が浮かび上がる手作りのペンダントライトは京焼・清水焼の窯元「陶葊(とうあん)」のもの。このように、まだ知らない京都を感じる伝統文化や地元プロダクトが、主張することなく、さりげなく配されているんです。客室がギャラリーになったように……

だって、“和紙”のメモパッドが用意されているんですよ! しかも筆ペンまで!! よく見ればメモパッドには筆ペン専用の溝まであるオリジナル。こちらは陶房「嘉峰陶苑(かほうとうえん)」が製作。その脇にあるティッシュボックスだって、酒造りが盛んな京都ならではの日本酒の升がモチーフになっています。

ガラスなのにプラスチックのように薄くて軽い「木村硝子店」のグラス、窪みが手にフィットする清水焼「TOKINOHA」のマグカップ……

「SyuRo(シュロ)」のハンガーには、金閣寺の修復実績もある「牧野漆工芸」の漆の輝き! ホテルのハンガーを漆塗りにするとはスゴすぎます。

ベッドはシモンズ。高級音響メーカーとして知られる「テクニクス」のスピーカーも完備。

ダブルやツインルームなど、全8カテゴリーの客室がそろいますが、デラックスダブルからはバスタブを完備。バスルーム・パウダールーム・トイレも3点独立タイプで広々。レインシャワーも備わっており、オーガニック素材にこだわった「OSAJI」の優しいフローラルな香りに包まれます。

もっと京都を楽しみたければ、客室のテレビでレクチャー動画を見ながら行うセルフエクスペリエンスはいかがでしょう。

例えば、抹茶体験やコーヒードリップ体験、アロマ調香体験など(各1,500円)。市内にあるショップスタッフなどが講師役となり、そのビデオを見ながら客室で体験できちゃうんです!

コロナ禍というこのご時世、これは客室におこもりして楽しめるいいアイデア。しかも人目を気にすることなく、自分のペースで体験することができます。

京野菜・お肉・魚のおいしさが一段アップするグリル料理

夕食は館内にあるレストラン「CICON by NOHGA HOTEL(シコン バイ ノーガホテル)」でいただくことに。ロビーラウンジから、京都だけに千本鳥居にも見えてくる階段を下りていきます。

オープンキッチンになった店内をスタッフがきびきびと動き、その活気からおいしさが伝わってくるような雰囲気。イタリアンをベースに、素材そのもののおいしさを生かした料理が特徴とのことで、炭火で焼かれるジョスパーオーブンを使ったグリル料理がいちおし!

“ジョスパーオーブン”とは、グリルとオーブンを同時にできるもので、炭火で食材の旨みを内部に閉じ込め、ほんのりとスモーキーな香りも楽しめます。

プロシュートやパンチェッタ、サラミなど、6種類からなる「生ハムの盛り合わせ」(1,320円)やぷっくらと大きな「フレッシュオイスターのセビーチェ」(時価)もおいしいですが、ジョスパーオーブンで仕上げられ岩塩のみでいただく「京野菜のグリルの盛り合わせ」(1,480円)が大ヒット! 野菜は日によって変わりますが、菜の花や春キャベツ、新ジャガイモ、ムラサキダイコンなど、シャキシャキとした野菜の風味が残り、甘みを感じるその味わいは、もう1皿頼もうかと思うほど!

ジョスパーオーブンを使ったもう1品は「京都産 京鴨ロース」(3,300円)。外側は香ばしく、中は軽く火が入った程度でジューシーさを合わせもち、鴨肉のおいしさを存分に楽しめます。

朝食はワンプレートからなる肉料理や魚料理、クロックムッシュ、チョップドサラダの4種類から選べるスタイル。写真はグリルサーモンの魚のプレート。ジョスパーオーブンを使った野菜のグリルが盛り込まれているのはうれしい限り! ホテル内ベーカリーで焼かれたホカホカの自家製パンなども楽しめます。

NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO(ノーガホテル 清水 京都)

住所:京都府京都市東山区五条橋東4-450-1

料金:1名利用時/1泊素泊まり1名8,400円~ 1泊朝食付き1名1万400円~ 2名利用時/1泊素泊まり4,200円~ 1泊朝食付き1名6,200円~

CHECK IN/OUT:15:00/11:00

客室数:207室

アクセス:京阪電車「清水五条駅」4番口より徒歩約7分

URL:https://nohgahotel.com/kiyomizu/

※2022年4月現在、新型コロナウイルス感染症対策のためサービス体制や料理提供方法などが通常と異なることがあります

[Photos by (C)tawawa]

© 株式会社オンエア