三大秘境のひとつ徳島県三好市祖谷。そして、祖谷といえば「かずら橋」。その昔ながらの橋に惹きつけられて、多くの人々が訪れる。そんな秘境の橋を、周辺の施設と共に詳しく紹介する。
四国に来たら一度は行くべき!徳島県三好市 秘境祖谷にある三つの「かずら橋」
三好市祖谷地方。急峻な山々に張り付くように点在する集落と茅葺き屋根の古民家。伝統を受け継ぎ、そこで暮らす人々。
秘境祖谷は観光地としても人気だが、その中で一番有名なのはかずら橋だろう。
「かずら橋」は「しらくちかずら」を使用し作られた、古風なつり橋だ。その趣のある橋は、秘境のまちにふさわしい観光スポットとなっている。
古くは13もの「かずら橋」が、祖谷にあったと古文書で伝えられているが、現代では祖谷には三つのかずら橋があり、このうちのひとつが最も有名な西祖谷の「祖谷のかずら橋」だ。交通の便が良く、多くの人が訪れる。
なお、残り二つは祖谷でも一番遠くの地域に「奥祖谷二重かずら橋」としてある。
奇矯の伝説 作ったのは弘法大師とも、平家の落人ともいわれる祖谷のかずら橋
「祖谷のかずら橋」は長さ45m、幅2m、谷からの高さ14m、6トンものかずらを使用しており、国の重要有形文化財、そして日本三奇橋の一つでもある。
その起源は、弘法大師が村人のため作ったとも、平家の落人が、追手がやって来た時に切り落とせるようにかずらで作ったともいわれている。
風でも揺れるかずら橋を渡る 足がすくむが、橋から眺める祖谷渓は絶景!
一歩足を踏み出す。やはり少し揺れる。先にいくともっと揺れが大きくなる。
足元に横に渡された「さな木」の上を歩いていくが、その「さな木」の間は結構広く、真下には祖谷川の流れが見える。そして、揺れはどんどん大きくなる。
眼下はとても美しいのだが、同時にかなり高いので怖さもある。
橋を渡っている人達からも「高い~」「こわーい!」との声が時々あがる。
歴史的価値のある文化財なのだが、体験としてはスリル満点だ。
昔の人々は日常としてこの橋を渡っていたのだろうと思うと、今ここでこの橋を渡ることができるのは、なかなか感慨深い。
祖谷川から見上げるかずら橋 透明なエメラルドグリーンの川と渓谷美を楽しめる
橋を渡り終え、少し先に行くと祖谷川に下りることができる。
青い祖谷の岩を伝って下りていくと、透き通った冷たい川の流れにふれる事ができ、家族連れがのんびりとしていた。
川から眺めるかずら橋も圧巻だ。
パート2では、かずら橋周辺での郷土料理食べ歩きを紹介する。
【次の記事はこちら】
祖谷のかずら橋 パート2 秘境の郷土料理食べ歩き
祖谷のかずら橋 パート3 かずら橋夢舞台
祖谷のかずら橋
Website:https://miyoshi-tourism.jp/spot/iyanokazurabashi/
営業時間
4月~6月:8:00~18:00
7月・8月:7:30~18:30
9月~3月:8:00~17:00
かずら橋ライトアップ
毎日19:00~21:30 ※渡橋不可
(取材・文・写真: ショーン ラムジー)