通天閣に「うまい棒神社」誕生〝幸運の神様〟そっくりキャラが金色で鎮座 コロナ禍で入場者激減、活性化へ

大阪のシンボルタワー「通天閣」(大阪市浪速区)の別館・通天閣ANNEXに駄菓子専門店「うまい棒ショップ」がオープンした。店内には「うまい棒神社」併設。あの有名な〝幸運の神様〟にそっくりな座り方をした、うまい棒のキャラクター「うまえもん」が黄金の輝きで客を出迎えている。

大阪の下町に現れた「うまい棒神社」

4月1日にオープンした店内には、お菓子や箸、ステッカーなどのうまい棒グッズが並ぶ。海外観光客に人気の千本鳥居をイメージしたというカラフルな5基の鳥居をくぐると、店の奥には赤い祠(ほこら)が。中には「うまえもん」と通天閣の幸運の神様「ビリケンさん」がコラボした「うまけんさん」が鎮座する。

ビリケンさんのように足裏を見せて座る黄金の「うまけんさん」は、おさい銭を入れると〝ありがたい言葉〟を授けてくれる。用意されたボイスは21種類で、「ラッキーアイテムはうまい棒!」「私がうまい棒大明神であ~る」などのメッセージがランダムに流れる。

「うまえもん」と「ビリケンさん」がコラボした「うまけんさん」が鎮座する

店は通天閣と同じ通天閣観光株式会社が運営する。同社の高井隆光社長によると、「通天閣」はコロナ禍で大打撃を受け、年間約100万人いた入場者数が、およそ5分の1となる約21万人にまで落ち込んだこともあったという。

店内にあるうまい棒のスロット(左)とパチンコ台

「うまい棒ショップ」は、通天閣前の商店街に建てた自社ビル内にある。主力商品は12円のうまい棒だが、単価が低く大きな利益は見込めない。それでも、コロナ禍で冷え切った通天閣周辺の活性化を望む高井社長は「儲からなくても人がたくさん来てくれるきっかけを作れたら」「有名な企業が来てくれることで地域のイメージアップにつながる」と店の誘致に踏み切った。「地域あっての通天閣」と繰り返し、2025年の大阪万博に向け大阪を盛り上げたいと語った。

(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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