【DeNA】ドラ1ルーキー小園 焦らず育成トレーニングに汗 フォーム固めに理想追求

投球フォームを固めて実戦登板を見据える横浜DeNAの小園=2月、アトムホームスタジアム宜野湾

 横浜DeNAのドラフト1位ルーキー、小園健太投手(19)の姿は今、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」にある。

 三浦大輔監督が現役時代に付けた背番号18を受け継ぎ、入団して半年ほど。1軍の春季キャンプで熱視線を集めた右腕は「一日一日が過ぎるのがすごく早い」。静かな環境で確かな歩を刻んでいる。

 ベイスターズの未来を背負う逸材は、2軍戦に一度も同行することなく、球団の育成方針に沿ったトレーニングに励んでいる。現在最も注力しているのはフォーム固め。「自分の力を脚から腕に伝えられるように。何球投げても同じ体の使い方ができるようにしていきたい」と理想を追い求めている。

 共にファームで汗を流す同期入団の三浦は1軍の開幕戦でプロ初登板を経験。先輩右腕から「満員の球場はいいぞ」とささやかれた。

 憧れの舞台へはやる気持ちを落ち着かせてくれたのは、2軍調整中のエース今永。常に「焦るな」との助言をもらうことで、「じっくり自分で一つ一つ課題をつぶしていきたい」と現在地を冷静に見つめている。

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