GITAI、宇宙船外模擬環境での軌道上サービス作業実証に成功

宇宙用汎用作業ロボットを開発するGITAI Japan株式会社(以下、GITAI)は、宇宙ステーション船外や軌道上サービス等の宇宙船外環境下で汎用的な作業が可能なロボットモジュールを開発し、地球低軌道の宇宙船外環境を模擬した各種環境試験(熱真空、振動、放射線)を進めてきた。

そして、2022年2月にJAXAの8m級熱真空チャンバー内でGITAIロボットによる汎用作業実証を実施し、全ての作業に成功したという。

JAXAの8m級熱真空チャンバー内で実施したGITAIロボットによる汎用作業実証

GITAIは2022年2月7日~11日にかけて、JAXA筑波宇宙センターの8m級熱真空チャンバーにてGITAI自律ロボットによる軌道上サービス作業実証を実施した。

具体的には、同センターのチャンバーにて、GITAIが開発した軌道上サービス用自律ロボットアーム(2m)とロボットシステムによるソーラーパネル組立等の宇宙組立作業、バッテリーモジュール交換作業を自律制御によって実施。全ての作業に成功したという。

また、14時間連続動作耐久試験も実施し、こちらも正常に動作し続けたことを確認したという。

GITAIが実施した地球低軌道の宇宙船外環境を模擬した各種環境試験

1.熱真空試験

条件

  • 真空度:1×10^-6Pa
  • 高温:+75℃、-40℃

2.恒温槽試験

条件

  • 高温:+90℃、低温:-60℃

3.振動試験

条件

  • 20~2000[Hz]
  • Overall:24.4[Grms]

4.放射線試験

条件

  • プロトン照射エネルギー:70MeV or 200MeV
  • 照射量::1×10^11p/cm^2
  • 照射レート:1×10^6~1×10^8p/cm^2/s

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