燃費の測り方じつは間違っているかも!? 燃費を正しく計測する方法と運転時の注意点3つをご紹介

「燃費が良い」「燃費が悪い」と耳にすることはよくあるだろう。メーターの燃費計で計測しているという人もいるだろうが、改めて燃費の確認方法と燃費が悪くなる運転やクルマに乗る時の注意点について紹介していきたい。

トヨタ 新型ハリアー ハイブリッド Z(FF)市街地燃費計測風景/国道14号線で朝の通勤ラッシュ渋滞にハマる(千葉県船橋市付近) [photo:MOTA編集部]

燃費の計算方法を知っておく

まず燃費の計算方法から。

走行距離(km)÷消費したガソリン(L)=燃費(km/L)となる。

最近のクルマにはメーターに燃費表示があるが、どのタイミングから計測しているかが重要だ。

通常「平均燃費」と表示される場合が多いが、冬に燃費が悪くなった数値をずっと引きずってしまう場合もある。自分の燃費計測したい期間を意識してリセットし、適宜チェックするようにしたい。

最近のクルマには平均燃費計がついている

平均燃費計がない場合には満タン法がオススメ

メーターに燃費表示がない場合にはどのように確認するのが良いのだろうか。ひとつの手段として有効なのが満タン法と呼ばれるものだ。

ガソリンを満タンにしたタイミングでトリップメーターを0kmにする。満タン後は、通常どおり運転する。ガソリンが減ったタイミングで再度満タンまで給油する。その時のトリップメーターと給油量で計算できる。

このクルマの場合は真ん中の右下にトリップメーターが表示されている

トリップメーターで計測した距離(km)÷給油したガソリン(L)=燃費(km/L)となる。

しかし、少ない給油量で計算すると誤差が大きくなるため、なるべく多くガソリンを使用するタイミングで行ってほしい。

給油が終わったらトリップメーターを0にしておく

運転時や運転前からでもできる燃費を上げる方法3つ

次に燃費が悪くなる運転方法、注意点をいくつか紹介しよう。

急加速や急ブレーキは燃費を悪化させる

急加速や急ブレーキのような「急」のつく運転は燃費が悪くなる。加速するときはゆっくりとアクセルを踏み込み、エンジン回転が上がり過ぎないように気をつけたい。また、ブレーキを踏む時も前方に赤信号が見えたら早目にアクセルを戻すことで、ガソリンの無駄な消費を抑えるとともに急ブレーキも回避できる。

前方の信号が赤に変わったら早めにアクセルを戻す

とくにハイブリッド車はゆるやかなブレーキを続けることでハイブリッドバッテリーを充電することができ、燃費向上につながるため意識して行いたい。

渋滞は燃費に悪影響

燃費は走行距離に対して消費したガソリン量で決まるため、渋滞のように進む距離が短いと無駄にガソリンを消費する。また、発進とブレーキを繰り返すのも燃費が悪化する要因だ。大型連休などでは渋滞予測も発表されているため、こうした区間を使わないなど工夫したい。

渋滞にハマることも燃費も悪くする

重い荷物の積みっぱなし

荷物が積んであることでクルマが重くなると、加速する時に多くのガソリンが必要になる。

特に発進とブレーキを繰り返し使用するような街中での走行で燃費が悪化するため、必要のない荷物はおろしておいた方が良い。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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